・ディーゼルが15.5%増でけん引
・全体生産は2年連続増
日本陸用内燃機関協会(陸内協)は4月1日、令和8年(2026)度の陸用内燃機関生産(国内・海外)・輸出の当初見通しを発表した。エンジンメーカー16社を対象としたアンケート集計に基づくもので、国内生産は2,960千台(前年度比108.9%)と5年ぶりのプラスとなる見通し。ディーゼル機関の回復が顕著で、土木建設機械・産業機械・電気機械向け需要の持ち直しが寄与する。一方、海外生産は6,698千台(同99.8%)と3年ぶりのマイナスとなるものの、国内・海外合計では9,658千台(同102.4%)と2年連続の増加を見込む。海外生産比率は69.4%(同1.8ポイント減)とやや低下する見通し。
令和7年(2025)度の実績見込みは、国内生産が2,717千台(同99.8%)と4年連続の微減となったが、ガソリン機関が103.1%とプラスを確保した。一方、ディーゼル機関は97.3%、ガス機関は89.8%とマイナスが続いた。海外生産は6,712千台(同105.4%)と2年連続増となり、国内・海外合計は9,429千台(同103.7%)と4年ぶりにプラスに転じていた。
令和8年度の見通しでは、国内生産が本格回復の兆しを見せる。
【国内生産】(単位:千台、前年度比)
・ガソリン機関 1,375(102.2%)
・ディーゼル機関 1,482(115.5%)
・ガス機関 103(116.7%)
合計 2,960(108.9%)
陸内協は「ガソリン機関の緩やかな回復傾向が続き、ディーゼル機関では土木建設機械・産業機械・電気機械向け需要が回復する」と分析。在庫調整の解消に加え、データセンターや半導体関連の新分野需要拡大も期待要因に挙げている。
【輸出】(単位:千台、前年度比)
・ガソリン機関 105(107.2%)
・ディーゼル機関 996(119.9%)
・ガス機関 63(98.1%)
合計 1,164(117.2%)
輸出はディーゼル機関の大幅増が全体を押し上げ、前年度比117.2%と力強い回復を見込む。
【海外生産】(単位:千台、前年度比)
・ガソリン機関 6,258(99.3%)
・ディーゼル機関 433(106.7%)
・ガス機関 7(109.3%)
合計 6,698(99.8%)
海外生産はガソリン機関がわずかに減少するものの、ディーゼル・ガス機関はプラスを維持。北米・欧州の景気低迷が底を打ったとの見方が背景にある。
【国内・海外生産合計】(単位:千台、前年度比)
・ガソリン機関 7,633(99.8%)
・ディーゼル機関 1,915(113.3%)
・ガス機関 110(116.2%)
合計 9,658(102.4%)
海外生産比率はガソリン機関82.0%(同0.4ポイント減)、ディーゼル機関22.6%(同1.4ポイント減)、ガス機関6.4%(同0.4ポイント減)と、全体で69.4%となった。
陸内協は「北米・欧州を中心に景気低迷の底を抜け、需要回復が期待される中、新たな成長分野への需要拡大も追い風となる」との見方を示しており、令和8年度は国内中心に回復基調が鮮明となる年となりそうだ。機械業界では、建設・産業機械メーカーの生産計画や部品供給網に与える影響が注目される。
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