オフハイウェイ・リサーチ(Off-Highway Research) :3月31日
オフハイウェイ・リサーチが公表した欧州建設機械市場の年次レビューによると、同市場はコロナ禍での高成長後に調整局面を迎え、2024年に大きく落ち込んだ後、2025年はほぼ横ばいで推移した。住宅建設の低迷が市場回復の足かせとなる一方、インフラ需要が一定の下支えとなっている。
同レビューによれば、欧州建機市場はパンデミック期間中の3年間にわたり高水準の販売が続いたが、2024年には前年比18%減の18万7,375台と大幅に縮小し、コロナ前の水準へと回帰した。2025年は前年比0.3%増とわずかな伸びにとどまり、全体としては前年並みの水準となった。
2025年の市場が横ばいとなった背景としては、複数の要因が挙げられる。まず、年前半は販売減少が続いたものの、後半にかけて回復し、通年では相殺された形となった。
また、地域別では明暗が分かれた。欧州全体では横ばいながら、南欧を中心に一部の北欧諸国で成長が見られた一方、中欧市場は横ばいまたは減少となった。主要4市場でも同様の傾向が見られ、英国およびイタリアが増加したのに対し、フランスとドイツは減少した。
市場成長を抑制する最大の要因は、欧州の住宅建設の低迷である。2025年の住宅着工件数は過去10年で最低水準となり、とりわけミニショベルに代表される小型機械の販売に影響を及ぼした。一方で、インフラ建設市場は安定を維持しており、特にクローラーショベルなど一部の大型機械の販売を下支えした。
今後の見通しについて、オフハイウェイ・リサーチは、欧州市場は今後5年間にわたり低い一桁成長が続くと予測している。これにより、10年代末までには2020年頃の水準まで回復する見込みとしている。
同レビューでは、国別・機種別の販売動向や生産動向、国際比較、2030年までの市場予測などを詳細に分析しており、欧州市場で事業を展開する企業や新規参入を検討する企業にとって重要な意思決定ツールとなる。メーカー、ディーラー、レンタル会社、金融機関、輸入業者など、建機業界の幅広い関係者を対象としている。