・院内物流の効率化と負担軽減に貢献
神戸市立西神戸医療センターと川崎重工業は4月13日、院内物流の効率化および医療従事者の業務負担軽減を目的に、屋内配送ロボット「フォーロ(FORRO)」3台を導入し、4月1日から運用を開始したと発表した。
同センターでは1996年の開院以来、院内物流専用の配送設備を活用してきたが、約30年が経過し設備の老朽化が課題となっていた。こうした背景から、安定した物流機能の維持に向け、エレベータによる垂直移動にも対応可能なロボット導入を決定した。
フォーロは、医薬品や検体などの院内配送を自動化することで、看護師や薬剤師、臨床検査技師の業務負担を軽減するサービスロボット。これにより、医療従事者が専門性の高い業務や患者対応により多くの時間を割ける環境づくりに寄与する。また、人手が限られる時間帯でも安定稼働できる点が、医療現場の持続可能性向上に貢献するとしている。
今回の運用では、地下1階から地上10階までの全フロアを対象に、検体や薬剤などの配送業務を担う。効率的な運用に向け、時間帯別の配送需要を踏まえたルート設定や運用計画を病院側で構築している。
フォーロは、川崎重工が「ヒトは、ヒトにしかできないことを。」をコンセプトに開発したサービスロボットで、労働力不足への対応策の一つとして位置付けられる。医療従事者と協働するパートナーとしての機能性に加え、患者にも親しみやすい外観デザインを採用している点も特徴だ。
医療機関における物流自動化ニーズは今後一層高まる見通しであり、同社は同ロボットの展開を通じて医療現場の効率化支援を強化していく考え。