世界建機市場、2025年は3年ぶりに市場回復も先行きは不透明—-英調査会社

オフハイウェイ・リサーチ(Off-Highway Research):2026年4月8日

オフハイウェイ・リサーチは4月8日、世界の建設機械市場を分析した年次レポート「グローバル・アニュアル・レビュー(Global Annual Review)」を公表した。

 新型コロナウイルス禍への対応として各国政府が実施した景気刺激策により、2021年から2023年にかけて世界経済は高成長と高インフレの局面を経験した。その後は成長が鈍化する一方で、インフレ率は依然として各国政府や中央銀行の目標を上回る水準で推移している。

 世界の建設機械市場は、3年連続の販売減少を経て、2025年に成長へと転じた。市場規模は前年比2%増となり、新興国市場の堅調な需要が主因となった。特に中国およびその他地域で大幅な増加が見られ、南米も緩やかな回復でこれを下支えした。一方、インドは例外で、2024年の駆け込み需要の反動により、2025年は低調な市場となった。

 2026年の見通しは依然として不透明で、GDP成長率や貿易の伸びは横ばいから減少が予測されている。ただし、インフレは今後も鈍化が見込まれている(なお、これらの予測はイランでの戦争開始前に策定されたものであり、原油・ガス価格の急騰による影響は織り込まれていない)。また、総固定資本形成はわずかな増加が予想されるものの、2010年代前半と比較すると低水準にとどまる見込みだ。

 こうした環境下、同社は建設投資および建機販売の大幅な成長は見込みにくいと分析している。ただし、インフレの低下と経済成長の回復が進めば、市場は徐々に改善の恩恵を受けるとみられる。

 今回のレポートでは、国別・機種別の販売動向や生産動向、国際市場の視点に加え、2030年までの予測を含む詳細な分析を提供。建機メーカー、販売代理店、レンタル会社、金融機関、輸入業者など、グローバル市場に関わる幅広い関係者にとって意思決定ツールとなる内容としている。

 同レポートは現在、同社ウェブサイトを通じて購入可能としている。

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