メッツォ、微細乾式ふるい分け向け新型フリップフロースクリーン「GFFシリーズ」を投入

メッツォ(Metso):2026年4月10日

メッツォは、微細で扱いが難しく水分を含む材料の乾式ふるい分けに対応した新製品「メッツォGFFシリーズ(Metso GFF Series™)」フリップフロースクリーンを発表した。骨材分野の砂製造や鉱山分野の高圧粉砕ロール(HPGR)回路などにおいて、より細かな分級を可能とし、エネルギー効率向上や水使用量削減に寄与する。

新シリーズは、過酷条件下でも安定した分級性能を発揮する堅牢設計を採用。ふるい工程の強化により、循環負荷の低減や粉砕工程全体の効率改善を実現し、微粉製造や粉砕プロセスの生産性向上に貢献する。

■HPGR回路と骨材製造で価値発揮
改良されたふるい分け性能は主に2つの領域で効果を発揮する。HPGRおよびその後段の粉砕回路では、より精緻な分級により循環負荷を低減し、エネルギー効率を向上。細骨材製造では高いふるい効率により異物混入を抑え、砂製造などで安定した製品品質を確保する。

■乾式・湿式双方に対応、高精度分級を実現
GFFシリーズは、フリップフローと従来デッキを組み合わせたハイブリッド構造と高励振力により、乾式・湿式の双方で高精度な分級を実現。乾式で最小0.5mm、湿式で0.3mmのカットサイズに対応し、目詰まりや閉塞を抑制する。従来機と比較してふるい効率を高めるとともに、プロセス水使用量の削減や後段粉砕のエネルギーロス低減を可能とし、より効率的なフローシート設計を支援する。

■高稼働率と低コスト運用を実現
実運用での性能を重視した設計も特徴。フリップフローデッキのセルフクリーニング効果により突発停止を抑制し、保守性の高い構造によりメンテナンス時間を短縮。設備稼働率の向上とトータルコスト低減を実現する。

メッツォのスクリーニング装置ソリューション担当バイスプレジデント、マイケル・ギューベリ(Michael Gyberg)氏は「顧客は湿式に頼らず、微細で扱いにくい材料を処理できる高性能スクリーンを求めていた。GFFフリップフローはHPGRや粉砕プロセス全体を支える精密分級を実現する」と述べた。

■HPGR回路の高度化を支援
HPGRフローにおいて分級はエネルギー消費や循環負荷、生産性に直結する重要要素。GFFシリーズは微細領域での分級能力と処理量を拡張し、後段粉砕前の精度を向上させることで、回路全体の効率改善に寄与する。

メッツォのHRC製品ディレクター、ステファン・ザッケンドルフ(Stefan Sakendorf)氏は「フリップフロー技術による微細分級は、今後のHPGR回路において大きな利点となる。より多くの処理をエネルギー効率の高いHPGRで担うことが可能となり、高効率なHRC™e–バーティミル(Vertimill®)回路の実現を後押しする」とコメントした。

■用途拡大とフローシート提案強化
同シリーズは鉱山・骨材用途に加え、バイオマス、肥料、建設廃材リサイクル、工業鉱物などへの応用も見込まれる。メッツォは2025年に投入したグランデシリーズ(Grande Series)に続き、粗粒から微細乾式分級まで幅広い用途に対応する製品群を拡充した。

スクリーンメディア、ライフサイクルサービス、高圧粉砕ロール「HRC™e(HRC™e HPGR)」、粉砕機、デジタルツールと組み合わせることで、同社は生産性向上、エネルギー消費低減、水使用量削減を実現するトータルフローシートパートナーとしての位置付けを強化する。

■ メッツォについて
メッツォは骨材、鉱物処理、金属精製分野向けに持続可能な技術とサービスを提供するグローバル企業。本社はフィンランド・エスポー(Espoo)に所在し、2025年末時点で約50カ国に約1万8000人の従業員を擁し、売上高は約53億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。

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