コネクレーンズ、スペイン・ラスパルマス港向けハイブリッドRTG4基を追加受注

・OPCSAが設備更新を加速、燃費改善と排出削減を両立

コネクレーンズ(Konecranes):2026年4月10日

コネクレーンズは、スペイン・カナリア諸島のコンテナターミナル運営会社オペラシオネス・ポルトゥアリアス・カナリアス(Operaciones Portuarias Canarias S.A.:OPCSA)から、ディーゼルハイブリッド式タイヤ式門型クレーン(RTG)4基を追加受注したと発表した。受注は2026年第1四半期に計上され、納入は同年第4四半期を予定している。

OPCSAはカナリア諸島および大西洋地域の物流を担う主要コンテナターミナルで、取扱量の増加に対応するため設備およびインフラの近代化を進めている。今回の追加導入は、2025年に発注した同型機8基に続くもので、同社におけるコネクレーンズ製RTGは計18基体制となる。

同社は2025年11月、コネクレーンズ・ポートサービス(Konecranes Port Services)と5年間のサービス契約も締結している。コネクレーンズのハイブリッドRTGは、巻上げ・巻下げ時に発生するエネルギーを回収・蓄電し再利用することで、従来のディーゼル式RTGと比べて燃料消費と排出ガスを低減し、運用コストの削減に寄与する。

OPCSAのプロジェクトマネージャーであるハビエル・スリタ・ラミレス(Javier Zurita Ramírez)氏は、「コネクレーンズのハイブリッドRTGは、高い荷役性能とエネルギー効率、低い運用コストを兼ね備えている。スペインにおける同社チームとの信頼関係もあり、同技術による設備拡張は自然な選択だ」とコメントした。

今回導入される4基には、安全性と作業効率を高める機能として、トラック吊り上げ防止システム(Anti-Truck Lift Prevention System)やガス式消火システムを搭載。コンテナ荷役時の機器および貨物の保護を強化する。

コネクレーンズのポートソリューション部門EMEA地域営業ディレクターであるダリン・スキーパーズ(Darryn Scheepers)氏は、「OPCSAとのパートナーシップをさらに強化できることを嬉しく思う。ハイブリッド技術は、ヤード性能を維持しながら排出削減とコスト低減を実現する現実的な選択肢だ」と述べた。

今回の契約は、同社が推進する脱炭素化ロードマップ「エコリフティング(Ecolifting)」の一環でもある。同構想は、再生可能ディーゼル、ハイブリッド、完全電動化、さらには水素など多様な技術を段階的に導入し、港湾業務の排出削減を支援するもの。

コネクレーンズは、デジタル化と技術革新への投資を背景に、マテリアルハンドリング分野での競争力を強化しており、資源循環や安全性向上にも寄与するソリューションを展開している。

なお、同社は世界50カ国以上で約1万6,500人を擁し、2025年の売上高は42億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している(銘柄コード:KCR)。

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