荏原製作所、SMR活用で石化プラント向け蒸気圧縮機を共同開発、NuScaleと戦略提携

荏原製作所は4月10日、同社エネルギーカンパニーのエバラ・エリオット・エナジー(Ebara Elliott Energy)と、小型モジュール炉(SMR)大手のニュースケール・パワー(NuScale Power)が、石油化学プラントへの先進的な原子力技術の適用に向けた戦略的パートナーシップを締結したと発表した。高温プロセス熱を必要とするプラント向けに、SMRと回転機器を組み合わせた新たなエネルギーソリューションの実用化を目指す。

両社は、ニュースケールが開発する小型原子炉「ニュースケール・パワー・モジュール(NuScale Power Module™、NPM)」と石油化学プラントを統合するため、商用規模の高温蒸気圧縮機の実証およびフィールドテストを実施する共同研究プログラムを開始する。原子力由来の高温蒸気を活用したプロセス熱供給の実現を狙う。

同プログラムでは、ニュースケールのSMR技術をベースに、エバラ・エリオット・エナジーが強みとする蒸気タービンやコンプレッサなどの回転機器技術を組み合わせ、石油化学プラント向けの重要機器およびエネルギー転換システムの開発・製造を進める。

今回の協業は、脱炭素化とエネルギー効率向上が求められる石油化学分野において、原子力を活用したクリーンかつ安定的なプロセス熱供給ソリューションの確立を狙うもの。SMRと産業用回転機器を統合した商用化を視野に入れた取り組みは業界初の試みとされる。

荏原グループは今後も、エネルギー・インフラ分野における技術開発と事業展開を通じ、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を図る方針。

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