竹内製作所が4月10日に発表した2026年2月期(2025年3月〜2026年2月)の連結売上高は、販売台数の増加と製品価格の値上げにより過去最高の2,252億8,400万円(前期比5.7%増)となった。次期2027年2月期は8.3%増の2,440億円を見込む一方、米国関税の影響などにより減益を予想している。
竹内製作所グループは第四次中期経営計画(2026年2月期〜2028年2月期)において、「Building Excellence」を掲げ、販売網拡充、クローラーローダー新工場建設、電池式ミニショベルの拡充などを推進。当期はクローラーキャリア「TCR50-3」を投入し販売を強化した。
当期の販売台数は北米・欧州・アジア・オセアニアで増加。北米ではミニショベルは低調だったもののクローラーローダーが好調、欧州では需要が底打ちしショベル販売が回復、アジア・オセアニアでは豪州の新規ディストリビューターが寄与した。
受注高は1,904億3,400万円(同17.0%増)と大幅増となったが、受注残高は435億6,800万円と前期末から減少した。
利益面では、米国関税による減益(約31億6,700万円)や為替影響があったものの、売上増と前期の電池式ショベル関連部品の評価減の影響縮小などにより、営業利益は376億8,700万円(同1.5%増)、経常利益は391億8,700万円(同10.1%増)、純利益は282億7,000万円(同8.3%増)といずれも過去最高となった。
■セグメント別の経営成績
(日本) 欧州向け販売が中心。需要は底打ちし回復傾向となり、売上高は678億1,200万円(前期比1.0%増)。一方、米国向け減少などでセグメント利益は313億6,300万円(同8.6%減)。
(米国) 住宅関連需要は弱含みだがインフラ需要は堅調。クローラーローダーが牽引し売上高は1,287億1,100万円(同7.2%増)。関税影響や値引き等でセグメント利益は67億3,500万円(同38.3%減)。
(英国) 市場回復と更新需要により売上高は179億7,600万円(同23.6%増)、セグメント利益は12億3,800万円(同147.7%増)。
(フランス) 景気低迷で販売減となり、売上高は107億7,600万円(同4.8%減)、セグメント利益は5億7,800万円(同29.2%減)。
(中国) 部品供給が中心で外部売上は600万円、セグメント利益は2億5,400万円(同14.4%減)。
■財政状態・キャッシュフロー
総資産は2,251億3,300万円(前期末比74億1,400万円増)、純資産は1,869億3,500万円(同199億3,500万円増)と財務基盤は強化。営業キャッシュフローは228億8,900万円と大幅増加し、期末現金は562億3,500万円となった。
■今後の見通し
2027年2月期は、北米・欧州ともに販売台数増を見込み、売上高は2,440億円(前期比8.3%増)を予想。一方で、米国関税(約112億円の減益要因)や原材料・人件費の上昇を織り込み、営業利益は373億円(同1.0%減)、経常利益は365億円(同6.9%減)、純利益は259億円(同8.4%減)を見込む。
同社は、中長期的にはインフラ老朽化対策やデータセンター建設、再生可能エネルギー関連投資の拡大を背景に、建設機械需要は安定的に成長するとみている。
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