安川電機が4月10日に発表した2026年2月期(2025年3月1日~2026年2月28日)連結業績によると、売上収益は前期比0.8%増の5,421億2,200万円、営業利益は同5.7%減の473億700万円、税引前利益は同36.8%減の495億6,300万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同38.2%減の352億4,000万円となった。
当期の経営環境は、地政学リスクや米国の関税政策などにより不透明感が続く中、自動車市場では投資延期や見直しの動きが見られた一方、半導体市場を中心に回復の動きが進んだ。こうした中、同社は新規受注を着実に売上へ転換し増収を確保したが、為替影響や間接費の増加により営業減益となった。前期は関連会社株式の一部譲渡に伴う一過性利益があった反動で、最終利益も大幅減益となった。
■地域別経営環境
日本:電子部品市場は好調、半導体も後半に回復。一般産業や社会システム向けは堅調だが、自動車投資は低調。
米州:一般産業、データセンタ向け空調、オイル・ガス、太陽光関連で需要拡大。一方、自動車・工作機械は伸び悩み。
欧州:半導体・一般産業は回復も、自動車向け投資は低迷。
中国:半導体、一般産業、自動車などで投資が継続し底堅く推移。
中国除くアジア:韓国・台湾の半導体需要が後半に拡大、自動車投資も堅調。
■セグメント別経営成績
<モーションコントロール>
売上収益 2,360億5,300万円(前期比△1.1%)、営業利益 243億8,400万円(同+6.0%)
電子部品や工作機械向けが好調で、後半には半導体需要も回復。売上は微減ながら、付加価値改善により増益。
<ロボット>
売上収益 2,470億1,200万円(前期比+4.0%)、営業利益 204億1,800万円(同△14.0%)
自動車向けは減少したが、中国・アジアの大口案件や一般産業向け需要を取り込み増収。大口案件の採算影響で減益。

<システムエンジニアリング>
売上収益 387億4,400万円(前期比+1.0%)、営業利益 49億8,900万円(同+8.3%)
鉄鋼プラントや社会システム向けが堅調で増収増益。
<その他>
売上収益 203億1,100万円(前期比△12.3%)、営業利益 19億8,800万円(同+24.9%)
売上は減少したが、その他収益の増加で利益は改善。
■2027年2月期業績予想
2027年2月期の連結業績は、AI・半導体関連分野を中心とした需要拡大を背景に増収増益を見込む。
売上収益5,800億円(前期比7.0%増)、営業利益600億円(同26.8%増)、税引前利益650億円(同31.1%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益470億円(同33.4%増)を予想。
想定為替レートは、145円/米ドル、170円/ユーロ、20.5円/人民元、0.105円/ウォン。
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