ボルボCE(Volvo Construction Equipment):2026年4月9日
ボルボCEは4月9日、電動式アーティキュレートダンプトラック「A30 Electric」「A40 Electric」の量産を開始したと発表した。これにより同社は、このクラスの電動アーティキュレートダンプを量産化した世界初のメーカーとなる。重機分野の電動化における重要なマイルストーンと位置付けられる。
同社はアーティキュレートダンプの発明企業として知られ、今回の取り組みによりバッテリー式電動ダンプを開発段階から実用段階へと移行させた。両機種は2025年のバウマ(Bauma)で初披露され、採石や鉱山分野を中心にゼロエミッション機への需要の高まりを背景に高い関心を集めている。
生産はスウェーデン・ブロース(Braås)工場で開始した。同工場は1966年に世界初のアーティキュレートダンプ「グラベル・チャーリー(Gravel Charlie)」が誕生した拠点であり、半世紀以上を経て同じ場所で電動モデルの量産が始まることは、同社の技術継承と進化を象徴するものとなる。
メルカー・ヤーンベリ社長(Melker Jernberg)は、「このクラスの電動アーティキュレートダンプの量産開始は誇るべき瞬間であり、業界変革をリードするという当社の戦略が実行段階にあることを示すものだ。電動ソリューションが高負荷・高生産性用途にも対応できることを証明した」と述べた。
A30 ElectricとA40 Electricの積載量はそれぞれ29トン、39トンで、同社の電動機械ラインアップの中でも最大級となる。アーティキュレートダンプは稼働率が高くエネルギー消費も大きい機種であるため、電動化によるCO2排出削減と総保有コスト(TCO)の低減効果が期待される。用途によっては1回の充電で最大6時間の稼働が可能としている。
初号機は今後数週間以内に英国およびノルウェーの顧客へ納入される予定で、2026年後半には欧州の一部顧客への追加納入も計画している。
フレドリック・シェーンストロム(Fredrik Tjernström、電動ソリューション営業担当)は、「構想から現実への移行を実現できたことに大きな意義がある。バウマ以降の顧客関心は非常に高く、初期生産計画を上回る需要が見込まれている」とコメントした。
今後、同社は電動機を含む製品ラインアップの拡充を進めるとともに、顧客の脱炭素化ニーズに対応したソリューション提供を強化していく方針。
コメントを投稿するにはログインしてください。