三井E&S、住宅壁内部の水分を可視化する非破壊検査装置を大和ハウス工業向けに納入

・MPLAレーダ技術を住宅分野へ展開

三井E&Sは4月9日、グループ会社の三井E&Sテクニカルリサーチ(岡山県玉野市)が、大和ハウス工業向けに住宅壁内部の水分を検知する非破壊検査装置を納入したと発表した。独自のマルチパス方式レーダ(MPLAレーダ)技術をベースに住宅用途向けに改良したもので、建物の劣化要因となる含水率の可視化を可能にする。

三井E&Sテクニカルリサーチはこれまで、道路・鉄道・トンネルなどのコンクリート構造物の内部探査に対応する電磁波レーダ探査システムを展開。3次元立体画像で内部状況を再現できるMPLAレーダを業界で初めて非破壊検査装置として実用化し、インフラ点検分野での効率化に貢献してきた。

今回納入した装置は、大和ハウス工業が保有する水分検知技術と、三井E&SテクニカルリサーチのMPLAレーダ技術を融合して開発されたもの。住宅の壁内部に存在する水分を非破壊で検知できる点が特徴で、建物寿命に大きく影響する部材の含水率を把握する用途を想定している。

検知結果は、壁内部の含水率が高いエリアを赤色で表示することで可視化され、専門知識の少ない技術者でも直感的に状態を判断できる設計とした。これにより、点検作業の効率化と品質向上が期待される。

装置開発にあたっては、同社のコンクリート構造物検査装置「MPLA-1645A」をベースに、住宅外壁の検査条件に適合するよう最適化・調整を実施。住宅用途に特化した水分検知装置として仕上げた。

三井E&Sグループは今後、大和ハウス工業およびグループ各社での試験導入を通じて利便性の検証を進めるとともに、MPLAレーダ技術の適用領域を拡大。住宅向け非破壊検査装置など、これまで対象としてこなかった分野への展開を加速していく方針。

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