カネ美食品、愛知・扶桑に最大規模新工場を建設、48億円投じPPIHグループ惣菜供給を強化

カネ美食品(名古屋市緑区)は4月9日、愛知県丹羽郡扶桑町に新工場「愛知扶桑ファクトリー(仮称)」を建設すると発表した。投資額は48億6,500万円で、自己資金により調達する。2026年6月着工、2027年12月竣工、2028年3月稼働開始を予定しており、2029年2月期以降に業績へ寄与する見通し。

同社は親会社のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)グループとの業務提携深化により、惣菜需要が急拡大している状況下で、生産供給体制の抜本強化に踏み切る。
 
PPIHグループ傘下のユニー、UDリテール、長崎屋、ドン・キホーテ各社で惣菜需要が増加しており、新業態「ロビン・フッド」の出店拡大も追い風となる。PPIHは同社工場をグループの戦略的製造拠点と位置づけ、長期経営計画で「惣菜を成長戦略の中核とする」方針を掲げている。

新工場は中京から関西エリアへの生産を集約し、生産キャパシティを大幅に拡大する。PPIHと共同開発体制を構築することでグループシナジーを最大化し、高品質な弁当・寿司・おにぎり・惣菜などの調理済食品を安定的に供給する基幹拠点となる。土地面積は2万3,312.25㎡(約7051坪、取得済み)、工場建設面積は6,491.03㎡。

注目すべきは「データ駆動型スマートファクトリー」の実現。生産計画と製造実績データをリアルタイム連携させ、食品ロス削減と生産性向上を両立させる。また、重量物搬送の無人化に向けAGV(無人搬送車)を導入し、労働環境改善と省人化を推進。サステナビリティ面では太陽光パネル設置や高効率設備を導入し、CO2排出量削減とエネルギー効率向上を図る。

カネ美食品は「需要増加に的確に対応し、PPIHグループ各社における『内製品』の安定的かつ効率的な供給体制を強化する」と説明。最大規模の新生産拠点により、グループ全体の競争力強化に大きく貢献する方針。

■プロジェクト概要

  • 工場名称:愛知扶桑ファクトリー(仮称)
  • 所在地:愛知県丹羽郡扶桑町(土地面積 23,312.25㎡・取得済み)
  • 建設面積:6,491.03㎡
  • 投資額:48億6500万円(自己資金)
  • 生産品目:弁当、寿司、おにぎり、惣菜等の調理済食品(PPIHグループ各社向けおよび自社内製品)
  • コンセプト:
    • 戦略的供給拠点(中京〜関西エリア集約・共同開発体制構築)
    • データ駆動型スマートファクトリー(リアルタイムデータ連携による食品ロス削減・生産性向上)
    • AGV導入による省人化・労働環境改善
    • サステナビリティ重視(太陽光パネル・高効率設備でCO2削減)
  • スケジュール:
    • 2026年6月 着工
    • 2027年12月 竣工(予定)
    • 2028年3月 稼働開始(予定)
  • 業績影響:2029年2月期以降に貢献開始

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