ヒアブ(Hiab):2026年4月7日
ヒアブは4月7日、温室効果ガス排出削減に関する短期・長期目標が、科学的根拠に基づく目標設定イニシアチブ(SBTi:Science Based Targets initiative)の認証を取得したと発表した。気候科学に整合した削減計画の妥当性が第三者により確認された形で、同社は2050年までにバリューチェーン全体でネットゼロ排出の達成を目指す。
SBTiは今回、ヒアブが掲げる全バリューチェーンにおけるネットゼロ目標(2050年)へのコミットメントを正式に検証。同社の目標は、パリ協定の1.5℃目標に整合している。
スコット・フィリップス(Scott Phillips)社長兼CEOは、「顧客やパートナーとともに、より持続可能な荷役ソリューションへの転換を推進することが当社の目標である。今回のSBTi認証は、当社の目標が気候科学に基づき妥当であることを示すものであり、環境価値と事業価値の両立に向けた取り組みを後押しする」とコメントした。
■明確な削減目標と移行計画
ヒアブは、前身であるカーゴテック(Cargotec)の一部としてSBTi認証目標を有していたが、2025年に独立企業として新たな目標を設定。2022年を基準年とし、以下の削減目標を掲げている。
・自社事業(スコープ1・2):2030年までに排出量を50%削減、2040年までに90%削減
・バリューチェーン(スコープ3):2030年までに25%削減、2050年までに90%削減
・2050年までにバリューチェーン全体でネットゼロ達成
これらの目標達成に向け、同社は「気候移行計画」を策定し、2025年のサステナビリティ報告書で公表している。同計画では、化石燃料フリーエネルギーへの転換、リサイクル鋼材の使用拡大、低排出エネルギーを活用する機器設計など、具体的かつ測定可能な施策を提示している。
さらに、低排出機器や循環型サービスを提供する「エコポートフォリオ」の拡充により、荷役機器業界の脱炭素化を顧客とともに推進する方針だ。
■SBTiの概要
SBTi(Science Based Targets initiative)は、企業や金融機関による気候変動対策を支援する国際的な枠組みで、CDP、国連グローバル・コンパクト(UN Global Compact)、世界資源研究所(WRI)、世界自然保護基金(WWF)の共同パートナーシップにより運営されている。科学的根拠に基づく排出削減目標の策定と普及を推進している。
■企業概要
ヒアブは、スマートかつ持続可能なオンロード荷役ソリューションの大手プロバイダー。世界100カ国以上に製品・サービスを提供し、約3,000カ所の販売・サービス拠点ネットワークを展開する。2025年の売上高は約16億ユーロ、従業員数は約4,000人。
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