バルメット、大興製紙の次世代バイオエタノール実証向けファイバーラインを受注

バルメット(Valmet):2026年4月7日

バルメットは4月7日、大興製紙(Taiko Paper Mfg., Ltd.)が日本で進める第2世代バイオエタノール生産プロジェクト向けに、新たなファイバーラインを受注したと発表した。同プロジェクトは、持続可能な航空燃料(SAF)の原料となるバイオエタノールの製造を目的とした実証事業で、航空輸送の脱炭素化に寄与する取り組みとなる。

大興製紙は年間2,000万リットルのバイオエタノール生産を目標に、建設廃材など未利用バイオマス資源由来のクラフトパルプを主原料とする高度な製造技術の開発・検証を進める。また、工業用微生物から自社製造した酵素の活用も検討している。

今回バルメットが供給するファイバーラインは、スクリーン室(ノッターおよびファインスクリーン)、ツインロールプレス(TwinRoll Press:TRP)によるブラウンストック洗浄、酸素脱リグニン工程、さらに酸素後洗浄工程を含む構成となる。TRPはバイオエタノール製造向けに特化設計されており、日産110絶乾トン(adt)という小規模生産能力にも対応する。

大興製紙の前田 保社長は、「バルメットのTRPは実績ある洗浄設備であり、高い洗浄効率と低い洗浄液消費を実現できる。設計がシンプルで保守が容易な点も採用理由の一つ」とコメントした。

また、バルメットの山下 宏氏(バルメット=Valmet、PECセールス&サービス日本・ANZ・韓国責任者)は、「TPMのバイオエタノールプロジェクトにTRPが採用されたことを大変うれしく思う。バイオマスから再生可能エネルギーを生み出す本プロジェクトに関われることを誇りに感じている。今後も循環型社会の構築に貢献していく」と述べた。

同プラントは2028年3月の稼働開始を予定しており、日本の国立研究開発法人である新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO:New Energy and Industrial Technology Development Organization)の支援を受けて実施される。

■顧客概要
大興製紙(Taiko Paper Mfg., Ltd.)はレンゴーグループの一員で、パルプから紙まで一貫生産体制を持つ産業用特殊紙メーカー。静岡県富士市に拠点を構え、農産物袋用クラフト紙や化学・包装用紙、ステンレス用合紙などを手がけてきた。現在は電子部品用機能紙や食品包装紙、ペーパータオルなど幅広い製品を供給している。

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