三一国際、2025年業績は増収増益、純利益61%増と大幅伸長

・鉱山・物流・エネルギーで成長加速

三一(SANY):2026年4月1日

三一国際は4月1日、湖南省長沙市の三一工業城で2025年度の業績説明会を開催した。董事会主席で三一集团董事の周福貴(Zhou Fugui)氏をはじめとする経営陣10名と、50名以上の投資家代表が出席した。

2025年の業績は、売上高が前年比11%増の243億元、親会社株主に帰属する当期純利益は同61%増の17.8億元と大幅な増益を達成した。営業キャッシュフローは同14%増の24.6億元と堅調に推移。株主還元については、1株当たり0.35香港ドルの現金配当を提案している。

事業別では、外部環境が複雑化する中でも、鉱山機械事業が成長をけん引した。同事業では長期志向のもと坑内(井工)設備分野に注力し、収益基盤を強化。「坑内設備で中国首位、世界一流」という目標の実現に近づいた。また、電動化パワートレインの開発力やサプライチェーンの協調体制を背景に、鉱山向け一式設備の総合市場シェアでも業界トップを維持。2030年までに世界有数の鉱山設備サプライヤーとなることを目指す。

物流機器事業は引き続き世界トップクラスの地位を維持。中国で培った電動化・無人化港湾設備の競争力を海外市場へ展開している。長年の技術蓄積、生産能力、納入実績を背景に、事業規模を急拡大し、着実な業績成長を実現した。

石油・ガス機器事業は海外市場への注力を継続。機器とサービスを一体で提供し、「中国標準」に基づくサービス力と製品の融合を進めるとともに、現地化経営を推進し海外市場の深耕を図る。

また、マイクログリッド事業は同社の低炭素戦略の中核と位置付けられる。「発電・送電・需要・蓄電(源網荷储)」を統合したエネルギーソリューションを通じて顧客にグリーンエネルギーを提供。鉱山機械の電動化・システム化戦略と連携し、将来的には電動鉱山設備の“エネルギー中枢”としての役割を担う見通し。

業績説明後、周福貴氏は2025年の成果を高く評価するとともに、2026年の見通しについても言及。その後、投資家からの主要関心事項や事業進捗、取締役会決議に関する質問に対し、経営陣が詳細に回答し、2028年の経営目標達成に向けた自信を示した。

なお、業績発表当日の株価は終値11.73香港ドルと、前日比6.15%上昇した。

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