ダイフクは4月3日、マザー工場である滋賀事業所(滋賀県日野町)において、半導体生産ライン向け搬送・保管システムの新工場棟を竣工したと発表した。AI普及を背景に拡大する半導体需要に対応し、生産能力と開発力の強化を図る。
新工場棟の稼働により、同社のクリーンルーム事業における国内生産能力は従来比1.3倍に拡大する。ダイフクはこれまで日本のほか台湾、中国、韓国に生産拠点を展開し、中国と韓国では2023年に能力増強を実施しており、今回の国内増強でグローバルでの供給体制を一段と強化する。
新工場棟は建築面積1万9,600㎡で、生産エリア、開発エリア、事務所で構成。生産エリアは製品特性や工程変更に応じて柔軟にレイアウトを変更できる設計とし、生産工程の高度化を継続的に推進することで、生産性と品質の向上を目指す。
開発エリアでは、滋賀事業所内に分散していた開発機能を集約し、設計・開発から生産までの連携を強化。半導体工場のクリーンルーム環境を再現したテストラインを整備し、開発段階から高度な検証を行うことで、現地での調整工数を削減し納期短縮につなげる。また、天井高約20メートルの高層構造を採用し、大型製品の開発にも対応する。これにより、自動化ニーズが高まる半導体後工程向けの開発を加速する方針だ。
さらに、屋根には最大発電容量1,750キロワットの太陽光発電システムを導入し、環境負荷低減にも配慮した拠点とした。
クリーンルーム事業部門長の園田篤常務執行役員は「新工場棟は生産・開発の中核施設となる。機能を最大限活用し、高付加価値製品を迅速に提供することで、顧客の生産性向上と半導体業界の発展に貢献する」とコメントした。
■プロジェクト概要
名称:G棟
所在地:滋賀事業所(滋賀県蒲生郡日野町中在寺1225)
建築面積:1万9,600㎡
延べ床面積:2万1,400㎡(生産・開発エリア:1万6,800㎡、事務所エリア:3,400㎡)
主な機能:半導体生産ライン向け搬送・保管システムの生産・開発
着工:2024年4月
竣工:2026年4月
コメントを投稿するにはログインしてください。