メッツォ、銅電解精錬向けカソード剥離工程を高度化するロボットシステム「ロボティック・スプリットストリップ」を投入

メッツォ(Metso):2026年4月1日

メッツォは4月1日、銅の電解精錬工程におけるカソードシートとカソードプレートの分離作業を最適化する新ソリューション「アウトテック・ロボティック・スプリットストリップ(Outotec® Robotic Split Strip)」を発表した。新設・既設プラントの双方に適用可能で、コンパクトかつ柔軟な設計により、精度向上、廃棄物削減、持続可能性の強化を実現する。

同製品は、油圧制御とロボティクス技術を融合した高度な剥離システムで、従来機に比べて構造を大幅に簡素化している。メッツォのピーター・ノード(Peter Nord)テクニカルプロダクトマネージャーは、「従来のスプリットストリップ装置は大型の機械構造と多数の部品に依存しており、据付や保守の負担が大きかった。新システムは高い統合性とコンパクト設計により、複数の機械機能をロボットで代替し、レイアウトの柔軟性と作業性を向上させた」と述べている。

また、最新の油圧技術により各動作を個別かつ精密に制御できるため、付着性の高いカソードプレートなどの厳しい条件下でも性能を発揮する。「設置・保守が容易で、現代の電解精錬プラントのレイアウトに適したソリューションとなる」(同)としている。

主な導入効果は以下の通り。小型・軽量化により設備要件と環境負荷を低減、部品点数削減によるダウンタイム短縮と保守性向上、全動作の高精度制御による信頼性向上、ロボット搬送とモジュール設計による柔軟なレイアウト対応、既存設備へのレトロフィット対応など。これにより、立ち上げ期間の短縮、運用の簡素化、ライフサイクルコストの低減を実現する。

メッツォは金属精錬向け湿式冶金(ハイドロメタラジー)分野で世界的に高い評価を持ち、浸出、溶媒抽出、電解採取、沈殿などの各工程に対応する技術とサービスを展開している。今回の新製品は、同社が40年以上にわたり蓄積してきたカソード剥離技術と、世界で350基以上の納入実績を基盤として開発されたもの。プロセス設計から機器供給、更新、スペアパーツ、サービスまで、ライフサイクル全体にわたるサポートを提供する。

同社は、骨材、鉱物処理、金属精錬分野における持続可能技術とエンドツーエンドのソリューションを強みとし、エネルギー・水効率の向上や生産性改善、環境リスク低減に貢献している。

メッツォはフィンランド・エスポー(Espoo)に本社を置き、2025年末時点で約50カ国に約1万8,000人の従業員を擁する。2025年の売上高は約53億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。

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