日本精工、英国ニューアーク工場からの生産撤退を検討、欧州構造改革の一環で労組協議開始

日本精工(NSK )は4月1日、欧州生産子会社であるNSKベアリング・ヨーロッパおよびNSKプレシジョンUKが、英国ノッティンガム州ニューアーク・オン・トレント地区の生産拠点からの撤退を労働組合に提案し、協議を開始したと発表した。欧州事業の構造改革の一環で、収益性改善に向けた拠点再編を進める。

同社は欧州事業において、現地生産品の収益性に課題を抱えており、不採算事業からの撤退や生産拠点の再編を進めてきた。今回のニューアーク地区からの撤退検討もその延長線上に位置付けられる。

今後は労働組合など関係者と協議を進め、撤退が正式決定した場合は2027年3月末での完了を目指す。対象となる従業員は約220人で、同社は影響を受ける従業員への支援策も講じる方針。

なお、英国法では一定規模以上の人員削減を伴う場合、労働組合との協議が義務付けられており、今回の協議もこれに基づく対応となる。

本件が業績に与える影響については、現時点で合理的な算定が困難としており、今後精査のうえ開示するとしている。

■拠点概要
所在地:英国ノッティンガム州ニューアーク・オン・トレント地区
拠点名:NSKベアリング・ヨーロッパ ニューアーク工場
生産品種:精密軸受
創業:1900年(1990年にUPI社買収によりグループ化)
従業員:219名

会社名:NSKプレシジョンUK
生産品種:精密機器関連製品
創業:2003年(分社設立)
従業員:0名(人員は上記工場に所属)

日本精工は1916年創業の軸受メーカーで、現在は約30カ国に拠点を展開。軸受分野で世界第3位の地位を持ち、ボールねじや電動パワーステアリングなどでも高い競争力を有する。欧州では自動車・産機向け双方の需要環境が変化する中、拠点最適化を通じた収益体質の強化が課題となっている。

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