三菱重工、入社式を開催、1,100人超の新入社員迎える、伊藤社長が「多様性がイノベーション生む」と激励

三菱重工業は4月1日、2026年度の入社式を東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で開催し、グループ全体で1,100人を超える新入社員を迎えた。今回、新たな取り組みとして新入社員の家族がオンラインで参加できる形式も導入した。

式で挨拶した伊藤栄作社長・CEOは、「一人ひとりの多様な価値観や経験がイノベーションをもたらす」と述べ、新入社員に期待を示した。エネルギー・電力の安定供給やサプライチェーン強化、安全保障意識の高まり、労働力不足やインフラ老朽化、AI技術の進展など、事業環境の大きな変化に触れたうえで、「こういう時代こそ企業の原点を大切にしたい」と強調し、同社の社是と成り立ちを改めて説明した。

同社グループの目指す姿として掲げるのは、蓄積した技術と最先端の知見を融合し、社会課題の解決を通じて豊かな暮らしを実現すること。700以上に及ぶ保有技術と、技術・人材・ITシステムなどの共通基盤を強みに、多様な事業を展開している点を特徴とした。

成長戦略としては、全社で推進する「Innovative Total Optimization(ITO)」を中核に据える。ITOは「全体最適」と「領域拡大」の2本柱で構成され、前者ではバリューチェーンの最適化や事業間連携の強化により生産性と収益力を高める。後者では潜在ニーズを先取りし、異分野の融合や企業連携、IT活用によって新たな価値創出と市場開拓を図る。2026年度は中期計画「2024事業計画」の最終年度にあたり、その達成とITO推進により「高利益体質と成長投資の好循環」を実現するとした。

新入社員へのメッセージでは、若手のうちから大きな仕事に挑戦できる企業風土に触れ、自身のガスタービン開発プロジェクトの経験を紹介。「失敗を含めた経験が成長につながる」と述べた。また、「ものづくりを通じて社会に貢献できる機会が無数にある」とし、事業領域が海底から宇宙まで広がる点を同社の魅力として挙げた。

さらに「企業の根幹は人」とし、自ら社会課題を見出し、組織の目標と重ねながら主体的に挑戦する姿勢を求めた。日々の業務においては「明るく楽しく働く」「目の前の仕事に集中」「自分らしく」の3点を意識するよう呼びかけ、小さな業務の積み重ねが大きな事業を支えていると強調した。

そのうえで、「社会の進歩に貢献できる仕事、地球規模の仕事が数多くある」と述べ、世界を舞台に挑戦を続けるよう新入社員を激励した。

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