コマツドイツマイニングディビジョン、超大型油圧ショベル「PC9000-12」を世界展開

・表面採掘向けで生産性・効率・信頼性の新基準

コマツヨーロッパ(Komatsu Europe International N.V. ):2026年4月2日

コマツドイツマイニングディビジョン(Komatsu Germany Mining Division:KGM )は4月2日、同社最大となる油圧式鉱山ショベル「PC9000-12」の世界販売を開始したと発表した。カナダ市場での導入実績を踏まえ、グローバルディーラーネットワークを通じて展開する。

同機は、コマツの表面採掘機ラインアップの次世代モデルとして開発され、生産性向上、効率改善、トン当たりコスト低減を実現する設計が特徴。高い出力性能と信頼性を維持しつつ、鉱山現場の高度化ニーズに対応する。

■表面採掘で新たなベンチマーク

PC9000-12は過酷な採掘環境での運用を想定し、Tier4対応ディーゼル、規制非対応ディーゼル、電動駆動の3仕様を用意。各国規制や現場条件に応じた最適な構成が選択できる。

同シリーズ最大機種として、最大バケット容量、最長リーチ、最大掘削力を実現。サイクルタイムの短縮、処理量の増加、生産コスト低減に寄与する。

フロントショベル仕様(46m³)とバックホウ仕様(49m³)をラインアップし、240~400ショートトンクラスの超大型ダンプトラックに対し3~5パスで積込み可能。1回当たり80トン超の積載能力を有し、コマツ「980E」ダンプトラックであれば約150秒未満・5パスでの積込みを実現する。

最適条件下では、時間当たり約8,000トンの生産能力を見込む。

■自動運転搬送システムにも対応

将来の鉱山運営を見据え、同機は両側積込みに対応するとともに、コマツの自動運転搬送システム「フロントランナー(FrontRunner Autonomous Haulage System)」と統合可能。

また、広いキャビンと人間工学に基づく設計、先進モニタリングシステムにより、オペレーターの疲労軽減、視認性向上、状況認識の強化を図り、シフト全体で高い作業効率を維持する。

ピーター・ブーレス(Peter Buhles)副社長(販売・サービス)は「PC9000-12は当社製品群の進化を象徴する機種であり、世界の表面採掘に新たな基準を提示する。ディーゼルおよび電動、フロントショベルとバックホウの多様な仕様により、主要鉱山のニーズに対応できる。生産性向上とトン当たり排出量削減、自動運搬システムとのシームレスな連携を実現する」と述べた。

■カナダで実績

初号機は2025年5月、カナダのオイルサンド鉱山に納入。現地ではエスエムエス・イクイップメント(SMS Equipment)が導入パートナーとして、コマツおよび顧客と連携し、立上げを支援した。

■100年超の技術蓄積

コマツドイツマイニングディビジョンは、100年以上にわたる鉱山機械技術の知見を背景に、超大型油圧ショベル分野で世界市場の標準を確立してきた。今回のPC9000-12投入により、さらなる競争力強化を図る。

詳細仕様はコマツ欧州ディーラーネットワークを通じて提供する。

ニュースリリース