NECファシリティーズ、NEC玉川事業場でロボットによる設備点検を実証

・ugoの自律巡回ロボット活用し施設管理のDX推進

NECファシリティーズ(東京都港区)は3月31日、NEC玉川事業場(神奈川県川崎市)に4月開業予定の「NECイノベーション新棟(仮称)」において、ロボットを活用した電気設備の巡回点検に関する実証実験を開始したと発表した。スタートアップのユーゴー(ugo)が開発した自律巡回ロボット「ugo mini」を活用し、施設管理業務の効率化とデジタル化を検証する。

本実証では、電気設備が並ぶ建屋内をロボットが自律走行し、点検ルート上に設置された仕様の異なる各種メータをカメラで読み取る。取得データは自動的にデータベースへ登録され、点検結果の記録・管理に活用される仕組み。従来は2名で行っていた巡回点検を「1名+ロボット」で実施できるかを検証し、ロボット巡回中に担当者が他業務へ従事できる体制の構築を目指す。

同社は、半導体・電子部品、医薬品、自動車工場やデータセンター向けに、建設・環境・施設管理を一体で提供するIFM(Integrated Facility Management)事業を展開している。近年、施設管理の現場では人手不足への対応や安全性・品質の向上に加え、点検業務のデジタル化が課題となっている。特に電気設備の巡回点検では、広範囲に点在する計器の目視確認や記録・転記作業の効率化が求められていた。

今回の取り組みは、NECのオープンイノベーションの一環として実施され、NECソリューションイノベータも参画。ロボットの自律走行ソフトウェアに関する知見を活用し、実証を共同で進める。今後は同社の研修・研究開発拠点「FM-Base®」でも同様の検証を行う計画だ。

NECファシリティーズは、実証結果を踏まえ、ロボットによる点検対象設備やエリアの拡大を検討するとともに、作業効率化の効果を評価し、施設管理現場への本格導入を目指す。

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