・高効率発電とAI運転で広域処理を高度化
JFEエンジニアリングは3月31日、山梨西部広域環境組合より「新ごみ処理施設整備・運営事業」を受注したと発表した。山梨県西部の11市町による広域処理体制の構築を目的とし、焼却施設と粗大ごみ処理施設を整備するとともに、20年間の運営を一括で担う。
本事業は、ストーカ式焼却炉(137t/日×2炉)と粗大ごみ処理施設(20.3t/日)を新設するもので、設計・施工から運営までを一体で発注するDBO方式を採用。受注額は563億7,500万円(税込)にのぼる。
新設する焼却施設では、超高温高圧ボイラを採用し、一般廃棄物処理施設として国内最高水準の高効率発電を実現する計画。燃焼技術面では、同社の高温空気燃焼技術を発展させた「対向流燃焼方式」を導入し、燃焼の安定化と発電効率の向上を図る。
運転面では、完全自動運転システム「BRA-ING」やAI煙検知システム「Smoke AI」を導入。さらに横浜本社の「グローバルリモートセンター」から遠隔監視・操業支援を行うことで、安全性と運営品質の向上を目指す。ごみ量・ごみ質の変動に柔軟に対応できる高度な運転体制を構築する。
また、設計・施工・運営の各段階で地元企業との連携を進め、地域経済の活性化にも寄与する方針。広域処理の効率化に加え、廃棄物発電によるエネルギー回収を通じて、脱炭素および資源循環の推進にも貢献する。
同社は廃棄物発電プラント分野のリーディングカンパニーとして、今後も高度化する自治体ニーズに対応し、SDGs達成と社会課題解決に向けた技術提供を強化していく考えだ。
■プロジェクト概要
発注者:山梨西部広域環境組合(5市6町で構成)
受注者:JFEエンジニアリング(代表)、JFE環境テクノロジー
協力企業:西松建設、内藤ハウス、中村建設
事業名:山梨西部広域環境組合新ごみ処理施設整備・運営事業
工事場所:山梨県中央市浅利230番3他
事業内容:ごみ焼却施設(ストーカ式137t/日×2炉)、粗大ごみ処理施設(20.3t/日)の設計・施工および20年間の運営
受注金額:563億7,500万円(税込)
設計・建設期間:2026年4月~2031年3月
運営期間:2031年4月~2051年3月
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