・高性能焼却炉とAI燃焼制御で安定処理と脱炭素を両立
タクマは3月31日、静岡県の掛川市・菊川市衛生施設組合から、新ごみ処理施設の整備事業を受注したと発表した。老朽化した既存施設の更新として、焼却施設およびマテリアルリサイクル推進施設を新設し、長期安定稼働と脱炭素・資源循環の高度化を図る。
本事業は、同組合が進める施設更新計画の中核を担うもので、タクマを代表とする企業グループが設計・建設を担当する。建設は既存施設の敷地内で行われる。
新施設には、将来的なごみ量や性状の変動に対応可能な高性能ストーカ炉を採用。さらにAI燃焼制御システム「ICS(Integrated Combustion System)」を導入し、燃焼の最適化と運転の安定化を図る。近年課題となっているリチウムイオン電池由来の火災リスクに対しても、徹底した安全対策を講じることで、長期にわたる安定稼働を実現する。
エネルギー面では、高温高圧ボイラを核とした高効率発電システムを導入し、発電量の最大化を追求。加えて、省エネルギー設備の採用により所内消費電力を抑制し、ごみ発電による余剰電力の拡大を図る。これにより地域の脱炭素化への貢献を強化する。
また、既存施設で取り組まれてきた資源分別を発展させる仕組みを導入し、リサイクル機能の強化を図ることで、地域の資源循環を促進する。
タクマは国内で約380施設のごみ処理プラント実績を持ち、燃焼・熱回収分野で高い技術力を有する。今回の事業でもこれらの技術を活用し、環境負荷低減と安定処理を両立する施設の構築を目指す。
■プロジェクト概要
発注者:掛川市・菊川市衛生施設組合
受注者:タクマ(代表)、東洋建設、川島組、藤本組
事業名:新廃棄物処理施設整備事業
建設場所:静岡県掛川市満水地内
事業内容:ごみ処理施設の設計・建設
契約金額:201億9,750万円(税別)
設計・建設期間:2026年2月~2030年3月
施設概要:
・焼却施設:120t/日(60t/日×2炉)、ストーカ式
・マテリアルリサイクル推進施設:10t/5h
コメントを投稿するにはログインしてください。