英JCB、再生可能燃料「B100」対応油圧ショベルを欧州市場で投入へ

・植物由来バイオディーゼル燃料に対応、最大93%のCO₂削減を実現

JCB:2026年3月27日

JCBは、欧州で販売する履帯(クローラー)式油圧ショベルにおいて、業界で初めて再生可能燃料「B100バイオディーゼル(B100 BioDiesel)」への対応を進めると発表した。2026年6月以降、新型機への適用を開始する。

同燃料は脂肪酸メチルエステル(Fatty Acid Methyl Ester:FAME)とも呼ばれ、リサイクルされた植物油などの再生可能な生物資源を原料に、エステル交換(トランスエステリフィケーション)により製造される。化石由来ディーゼルを一切含まない点が特徴である。

対象機種は「140X」「145XR」「150X」「220X」「245XR」といったXシリーズの油圧ショベルで、いずれも新造機としてB100燃料に対応する。

JCBのグループ製品イノベーションディレクター、リチャード・ブルックス(Richard Brooks)氏は、「主要建設会社からB100で稼働可能な油圧ショベルの要望が高まっていたことへの直接的な回答だ。実用的かつ確かなCO₂削減効果を持つ燃料の選択肢を提供するものであり、需要次第では他製品への展開も視野に入る」と述べた。

B100バイオディーゼルは、従来の軽油と比較して最大93%の温室効果ガス排出削減が可能とされる。JCB(JCB)は、同燃料を同社のバッテリー電動技術や水素燃焼技術と並ぶ脱炭素ソリューションの一つと位置付け、顧客のカーボンニュートラル対応を支援する。

一般的にエンジンメーカーの多くは、バイオディーゼルの使用についてB10(10%混合)やB20(20%混合)までに制限しているケースが多いが、JCB(JCB)はシンテック・バイオフューエル(Syntech Biofuel)と連携し、純度100%のB100燃料「シンテックASB B100(Syntech ASB B100)」での運用を可能とするための試験・検証プログラムを実施した。

同燃料は欧州規格「BS EN 14214」に適合し、国際持続可能性カーボン認証(ISCC:International Sustainability and Carbon Certification)も取得している。

また、B100対応仕様(B100パック)を選択し、JCBディーラーによる専用サービス契約を締結した場合、同社は適合燃料に対する保証を提供する。さらに、エンジンは従来の軽油仕様へ容易に再転換が可能であり、中古機市場における価値維持にも配慮した設計となっている。

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