明電舎(東京都品川区)は3月30日、連結孫会社エムウインズ八竜が秋田県三種町で運営する「八竜風力発電所」のリプレース(風力発電機の建て替え)について、約110億円の投資を行うことを決議したと発表した。FIT(固定価格買取制度)の買取期限満了を見据え、発電効率の向上と長期安定的な再生可能エネルギー電源の確保を図る。
同社はこれまで、2021年に同発電所のリプレースを一度決定したものの、資材・建設コストの上昇やエネルギー価格の高騰など外部環境の変化を受け、2023年に投資を延期していた。今回、中期経営計画2027において1.5℃シナリオに準拠した環境ビジョンを掲げ、2040年までにScope2ゼロ達成を目指す方針のもと、改めて投資判断を行った。
リプレース後は、発電効率を高めた設備に更新することで、2027年1月に予定されるFIT期限満了後も、外部環境に左右されにくい電源として活用する。発電した電力は自社工場での利用や売電を想定しており、戦略的な脱炭素電源として環境価値と企業価値の向上につなげる考えだ。
新設備は出力2万8000kW規模で、陸上風力発電機7基を設置する計画。2027年4月に着工し、2029年4月の稼働開始を予定している。なお、本件が2026年3月期の連結業績に与える影響は軽微としている。
■プロジェクト概要
・事業内容:八竜風力発電所のリプレース(風力発電機建て替え)
・投資額:約110億円
・所在地:秋田県山本郡三種町
・発電規模:28,000kW(陸上風力7基)
・着工:2027年4月予定
・稼働開始:2029年4月予定
・用途:自社利用および売電事業