住友電気工業 富山住電に約145億円投資、アルミワイヤロッド能力を1.5倍に拡大

・2030年3月全面稼働へ

住友電気工業(大阪市中央区)は3月24日、アルミワイヤロッドの生産体制強化に向け、子会社の富山住友電工に対し約145億円を投資すると発表した。新工場建屋の建設と高品質生産設備の導入により、生産能力を現状比約1.5倍へ引き上げ、2030年3月の全面稼働を目指す。

富山住電は1973年の操業以来、アルミワイヤロッドを供給しており、送配電線用途に加え、自動車、鉄道、自転車、電気・電子部品など幅広い分野で採用されている。近年は、架空送電線の更新需要が堅調に推移しているほか、自動車の軽量化ニーズを背景に高品質材の需要が拡大している。

今回の投資では、新たに導入する溶解炉に高熱効率バーナーを採用し、原料に占めるアルミスクラップ比率を高めることでCO2排出量を削減。低炭素アルミワイヤロッドの供給拡大を図る。また、自動車部品向けの太径アルミ合金ワイヤロッドの供給能力を強化し、今後需要増が見込まれるアルミ製ワイヤーハーネス用途にも対応する。

さらに、品質・特性面で優れた製品の製造設備を導入し、高付加価値化を推進。タイ子会社のSEI Thai Electric Conductorと合わせ、グループ全体で月産約4,000トン規模の供給体制を構築する。

同社は、エネルギー・輸送分野を中心とした需要拡大に対応しつつ、グローバルでの安定供給体制の強化と高性能製品の開発を進める方針だ。

■プロジェクト概要
所在地:富山県高岡市(富山住友電工敷地内)
投資額:約145億円
対象設備:新工場建屋、高品質アルミワイヤロッド生産設備
生産能力:現状比約1.5倍
製品:アルミワイヤロッド(送配電線、自動車、産業用途など)
環境対応:高効率溶解炉導入、アルミスクラップ活用によるCO2削減
稼働時期:2030年3月(全面稼働)

ニュースリリース