日本マイクロニクス、AIデータセンター需要に対応、青森に241億円の設備投資

・プローブカード生産能力を増強

半導体検査装置メーカーの日本マイクロニクス(東京都武蔵野市)は3月26日、先端メモリ半導体向けプローブカードの生産能力増強を目的とした追加設備投資の実施を発表した。投資総額は241億円にのぼり、2027年から2028年にかけての2年間で青森県内の複数拠点に集中投下される。

■生成AIブームが半導体検査需要を押し上げ

近年、生成AIの急速な普及を背景に、AIデータセンター向けの設備投資が世界規模で拡大している。これに連動する形で、高帯域幅メモリ(HBM)をはじめとする先端メモリ半導体の需要も急増しており、その製造工程で不可欠な検査装置であるプローブカードへの引き合いも急速に高まっている。

同社はこうした市場動向をいち早く捉え、2024年12月には青森工場に新棟を建設するなど、段階的な生産能力の強化を図ってきた。今回の追加投資は、その延長線上に位置づけられるものであり、市場の本格的な拡大局面に対応するための「攻めの一手」といえる。

■青森の2拠点に集中投資、生産エリアも全面改修

今回の設備投資では、青森工場新棟への機械装置および建物附属設備等の集中的な導入に加え、青森工場および青森松崎工場の生産エリア改修も併せて実施される。投資対象となるのは青森県平川市内の3拠点で、地域の製造業の核としての役割も一段と高まることが見込まれる。

資金計画は自己資金と借入金等の組み合わせで対応するとしており、財務規律を保ちながら積極的な成長投資に踏み切る姿勢が鮮明だ。

■2026年12月期業績への影響はなし、中長期の競争力強化へ

同社は、今回の設備投資が2026年12月期の連結業績に与える影響はないと説明している。投資効果が本格的に顕在化するのは2027年以降となる見通しで、先端メモリ向けプローブカード市場におけるプレゼンスのさらなる向上を目指す。

■ プロジェクト概要
∙ 投資目的: メモリ向けプローブカードの生産能力増強
∙ 投資内容: 機械装置および建物附属設備等
∙ 投資総額: 241億円
∙ 投資時期: 2027年〜2028年(2年間)
∙ 投資場所: 青森工場(青森県平川市町居南田571-2)、青森松崎工場(青森県平川市松崎西田41-1
∙ 資金計画: 自己資金および借入金等
∙ 業績への影響: 2026年12月期連結業績への影響なし
∙ 背景: 生成AI普及によるAIデータセンター投資拡大、HBM等先端メモリ半導体の需要急増

ニュースリリース