三菱重工、シンガポールの廃棄物焼却発電施設でボイラー改造工事受注、2027年度完工へ

三菱重工業のアジア・パシフィック拠点であるMHI-AP(Mitsubishi Heavy Industries Asia Pacific)は3月26日、シンガポール西部チュアス地区の「チュアスサウス廃棄物焼却発電施設(Tuas South Incineration Plant)」におけるボイラー改造工事を、シンガポール環境庁(NEA)から受注したと発表した。工事完了は2027年度第3四半期を予定している。

同案件は、ストーカ式焼却炉の廃棄物受け入れ能力の安定化と設備の長寿命化を目的としたもの。改造工事は三菱重工環境・化学エンジニアリングが担い、設計・施工から運転支援まで一貫して提供する。

対象となるチュアスサウス廃棄物焼却発電施設は、三菱重工の設計・施工により2000年に完成した施設で、1日当たり3,000トンの処理能力を有する。現在はNEAが運転・保守管理を行っている。

今回の改造では、既設設備の設計・施工で培った知見を活用し、最適な改造範囲の策定に加え、一部ボイラー管に設計変更を導入。処理量の維持と安定稼働の両立を図る。完工後はプラントの安定運転に向けた支援も実施する予定。

シンガポールでは、廃棄物処理量を維持しつつ設備の安定稼働を確保することが重要課題となっており、既設プラントの高度化・延命ニーズが高まっている。MHI-APおよび三菱重工環境・化学エンジニアリングは、こうした需要に対し、改造・アフターサービスを含めた総合ソリューションで対応していく。

三菱重工グループは、1986年稼働のチュアス廃棄物焼却発電施設(Tuas Incineration Plant)をはじめ、シンガポールで計4件の廃棄物焼却発電施設の納入実績を有する。近年は機器供給や建設に加え、事業運営や運転支援などのサービス事業も強化している。

同グループは今後も、同国における廃棄物処理能力の安定・向上と、廃棄物からのエネルギー回収を通じた脱炭素化に貢献していく方針だ。

■プロジェクト概要
項目:内容
発注者:シンガポール環境庁(NEA)
受注者:MHI-AP(Mitsubishi Heavy Industries Asia Pacific)
施工:三菱重工環境・化学エンジニアリング
対象施設:チュアスサウス廃棄物焼却発電施設(Tuas South Incineration Plant)
所在地:シンガポール・チュアス地区
工事内容:ボイラー改造工事
目的:処理能力の安定化、設備の長寿命化
処理能力:3,000トン/日
完工時期:2027年度第3四半期予定

ニュースリリース