リープヘル (Liebherr):2026年3月23日
リープヘル・エアロスペース(Liebherr-Aerospace)は3月23日、ドイツ・リンデンベルク拠点の拡張計画を発表した。航空業界の需要拡大を背景に、製品組立および顧客サービス機能の強化を図るほか、新オフィス棟の建設も進める。あわせて人員採用も強化する。
同社はかねてより計画していた拡張投資を2026年に開始する。航空市場の需要が急速に拡大していることを受け、顧客サービスおよび組立エリアを約6,000㎡拡張する。敷地内で最も古い既存管理棟を解体し、その用地を拡張スペースに充てるほか、従業員向けレストランの拡張も行う。
また、新たに延床面積約10,000㎡のオフィスビルを建設し、将来的なスペース需要の変化に柔軟に対応できる体制を整える。
建設にあたっては、熱回収システムによる暖房や太陽光発電を備えたグリーンルーフの採用など、最新の環境基準に準拠する。「当社は航空分野の環境負荷低減に取り組んでおり、それは生産や建築においても同様である」と、リープヘル・エアロスペース&トランスポーテーション(Liebherr-Aerospace & Transportation SAS)のマルティン・ヴァンデル(Martin Wandel)最高執行責任者(COO)は述べている。
■エアバスA350向けMRO需要が拡大
航空機市場では新造機需要に加え、整備・修理・オーバーホール(MRO:Maintenance, Repair, Overhaul)需要も増加している。航空機は運用条件や使用期間に応じて定期的なオーバーホールが必要となる。
特にエアバスA350(Airbus A350)では、今後数年間でMRO需要の本格的な立ち上がりが見込まれている。同社は同機向けにスラット作動システムおよびノーズランディングギアを開発・製造しており、リンデンベルク拠点で生産される着陸装置としては最大規模となる。このため、顧客サービス対応にはより広いスペースが必要となる。
リープヘル・エアロスペース・リンデンベルク(Liebherr-Aerospace Lindenberg GmbH)のゲルト・ハインツェルマン(Gerd Heinzelmann)社長は「業界全体で前向きな動きが続いており、顧客のために対応を進めている。業務量の増加は歓迎すべきことであり、そのためのスペース確保が必要だ」と述べた。
■約270人を新規採用へ
航空宇宙分野の成長に伴い、設備だけでなく人材需要も拡大している。リンデンベルクは同社の航空宇宙・輸送機器事業の中核拠点であり、65年以上にわたり航空産業向け製品を提供してきた。
リープヘル・エアロスペース・リンデンベルク(Liebherr-Aerospace Lindenberg GmbH)のフィリップ・ヴァルター(Philipp Walter)社長は「地域に根差した事業基盤をさらに強化するためには人材が不可欠」とし、航空機やヘリコプター、先進エアモビリティ分野向けの最先端技術の開発・製造・サポート体制の強化を強調した。
同社は現在、主に生産・組立および顧客サービス分野で約270人の人材を募集している。
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