メッツォ、グレートキルンでDR向け高品質ペレット製造、低炭素製鉄対応を強化

メッツォ(Metso):2026年3月26日

メッツォは、鉄鉱石ペレット製造分野において「メッツォ・グレートキルン(Metso Grate Kiln)」の展開を強化し、直接還元(DRI)や低炭素製鉄プロセス向けに高品質ペレットを供給する体制を強化すると発表した。

同システムは、均一な混合・加熱を実現する設計が特長で、回転式キルン技術(Rotary Kiln)を中核に、高い物理特性および冶金特性を備えたペレットの安定生産を可能にする。具体的には、高い冷間圧縮強度、最適な気孔率、低温での崩壊抑制、優れた還元性といった特性を実現し、近年のDRプロセスの厳しい要求に対応する。

同社ペレタイジングおよびグリーンスチール部門のプロダクトマネージャーであるトビー・マッケイブ(Toby McCabe)氏は、「グレート、キルン、クーラーを独立制御できるため、設備の柔軟性が高く、さまざまな鉱石処理や固体燃料・代替燃料(バイオマス、水素など)の活用が可能だ。独自のバーナー技術と組み合わせることで、DR用途および高炉用途の双方に適した安定した高品質ペレットを供給できる」と述べている。

また、同システムは、効率的なプロセス制御、先進燃焼技術、熱回収の高度化、デジタルソリューションを組み合わせることで、プラント全体の安全性・効率性・性能向上を実現する。デジタル化によりプロセス安定性と製品品質のさらなる向上を図るとともに、エネルギー消費の数%削減やペレット品質の10%以上の改善が見込まれるという。

メッツォは、グレートキルン焼成プロセスの開発元として65年以上の実績を有し、これまでに世界で55基以上のシステムを納入、合計年間生産能力は1億5000万トンを超える。直接還元製鉄および従来の高炉製鉄の双方に対応する信頼性の高いソリューションとして位置付けている。

同社は、骨材、鉱物処理、金属精錬分野における持続可能技術と包括的ソリューションを提供するグローバル企業で、顧客のエネルギー・水使用効率の向上、生産性向上、環境リスク低減を支援している。2025年の売上高は約53億ユーロ、従業員数は約1万8000人。フィンランド・エスポー(Espoo)に本社を置き、ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。

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