バルメット、オーストリアの廃棄物処理施設にエネルギー最適化ソリューション導入

・電力市場対応と熱供給効率を高度化

バルメット(Valmet):2026年3月24日

バルメットは、オーストリアのエネルギー企業エネルギーAGウムベルトサービス(Energie AG Umwelt Service)が運営するヴェルス(Wels)の廃棄物処理施設向けに、エネルギーバランス最適化デジタルソリューションを供給すると発表した。電力市場の変動に応じてエネルギーの生産と消費を動的に最適化し、地域熱供給の効率向上と電力市場への柔軟な対応を実現する。

同ソリューションは、既設のバルメット分散制御システム(Valmet Distributed Control System:DCS)とシームレスに統合され、エネルギー管理システム(EMS)とも連携する。ミッションクリティカルなシステムとして、電力市場への迅速かつ信頼性の高い対応を可能にするとともに、廃棄物由来の地域熱供給の効率改善に寄与する。

エネルギーAGウムベルトサービスの発電所マネージャーであるギュンター・グルーバー(Günther Gruber)氏は、「バルメットの包括的な製品ポートフォリオ、高い技術水準、そして自動化およびプロセス技術における実績が、既存DCSの拡張を決断する要因となった。燃焼・地域熱供給の最適化やタービン制御と組み合わせることで、今回のエネルギーバランス最適化ソリューションは、複数のエネルギー供給・需要を最適にバランスさせ、地域熱供給の効率性と柔軟性の向上に貢献する」とコメントした。

また、バルメットオートメーションソリューションズ事業のサービスエリアマネージャーであるムスタファ・ベガン(Mustafa Began)氏は、「長年の顧客であるエネルギーAGウムベルトサービスに本ソリューションを提供できることを誇りに思う。電力市場への参加能力の向上と、廃棄物由来の地域熱供給の効率改善を実現する。顧客は運用柔軟性を高め、プラントのライフサイクル全体にわたり性能向上を達成している。すでに複数の導入実績で高い効果が実証されており、中欧における分散型・高速化するエネルギー市場において、その重要性はさらに高まっている」と述べた。

同案件は2026年第1四半期の受注に計上されており、受注額は非公表。2026年第2四半期に顧客への引き渡しが予定されている。

■納入内容
今回の納入には、バルメットDNAeエネルギーバランスオプティマイザー(Valmet DNAe Energy Balance Optimizer)が含まれる。同システムは既存のDCSと統合され、廃棄物リサイクルおよび地域熱供給プラントにおける電力の生産・消費を統合管理する。

同ソリューションは、エネルギー・プロセス産業向けデジタルソリューション群の一部であり、市場取引や生産計画に基づきリアルタイムでエネルギーの需給を制御。不均衡コストの最小化や需給調整市場への対応を可能にする。急速に変動する電力市場環境下で、オペレーターは手動調整に依存することなく、全体のエネルギー運用と市場対応に集中できる。

■顧客概要
エネルギーAGウムベルトサービス(Energie AG Umwelt Service)は、オーストリアのエネルギーAGオーバーエスターライヒ(Energie AG Oberösterreich)グループの一員で、廃棄物の収集・処理・エネルギー化を含む環境サービスを展開。自治体、商業、産業向けに持続可能な廃棄物管理ソリューションを提供している。

■バルメット(Valmet)について
バルメットは、プロセス産業向けのグローバル技術リーダーであり、最先端技術やサービス、ミッションクリティカルな自動化およびフロー制御ソリューションを提供する。225年以上の産業経験と約1万8500人のグローバル人材を擁し、持続可能な産業変革を支援している。

2025年の売上高は約52億ユーロ。本社はフィンランド・エスポー(Espoo)に所在し、約40カ国で事業を展開。ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。

ニュースリリース