タクマは3月25日、連結子会社のタクマテクノス(東京都港区)を通じて、埼玉県を地盤とするカンエイメンテナンス(埼玉県行田市)の全株式を取得し、孫会社化すると発表した。株式譲渡の実行は同年4月1日を予定している。
■ストック型ビジネス拡大へ、M&A戦略を加速
タクマグループは現行の第14次中期経営計画(2024〜2026年度)において、M&A・アライアンスの積極推進を掲げており、今回の株式取得はその一環。同社が成長ドライバーと位置付ける環境・エネルギー(国内)事業において、プラントのアフターサービス(ストック型ビジネス)の基盤をさらに厚くする狙いがある。
近年、一般廃棄物処理分野では、自治体が施設の設計・建設から運転・維持管理までを民間事業者に一括発注するDBO(Design-Build-Operate)方式が主流となっている。タクマテクノスはこの流れを受けてグループ内での存在感を高めており、今回の買収によって人材・ノウハウの両面で運営体制を強化する。
■カンエイメンテナンスの概要
カンエイメンテナンスは1984年創業、埼玉県行田市に本社を置く。埼玉県下を中心に一般廃棄物処理プラント・し尿処理施設・水道施設など約30施設の運転・維持管理を担い、パート・アルバイトを含む約400名の従業員を抱える地域密着型の運営専門会社だ。
財務面では直近3期にわたり着実な成長を示している。売上高は2023年3月期の約19億円から2025年3月期には約22億円へと拡大。営業利益も同期間に7,500万円から約1億4,600万円へと倍近く伸長しており、収益性の改善が顕著だ。
■シナジー効果に期待
タクマテクノスとカンエイメンテナンスはいずれも一般廃棄物処理プラントの運転・維持管理を主事業とする。統合によって両社が蓄積してきた運転ノウハウや技術者を相互活用できる体制が整い、自治体顧客へのサービス品質向上につながると両社は見込む。
取得価格は相手先の意向により非開示とされているが、外部専門家によるデュー・ディリジェンスを経て決定したとしている。今期(2026年3月期)の連結業績への影響はなく、翌期への影響も軽微な見通し。