・工程集約と高精度化を推進
DMG森精機は3月23日、複合加工機でギヤ加工を可能にするテクノロジーサイクル「ギヤシェーピング」と「ギヤブローチング」を開発し、NTXシリーズ向けに提供開始したと発表した。工程集約を進めることで、生産現場の人手不足対応やリードタイム短縮、在庫削減ニーズに応える。
近年、ギヤ加工では専用機による工程分割から、汎用工作機械による一体加工へのニーズが高まっている。今回開発した2つのサイクルは、こうしたニーズに対応し、複合加工機1台でのギヤ加工を可能にするもの。同社が提唱するMX(マシニング・トランスフォーメーション)の推進にもつながる。
「ギヤシェーピング」はピニオンカッタを用いたギヤシェーパ加工を実現するもので、従来の専用機用工具との兼用が可能。独自の加工パスによりISO8級のギヤ精度を達成する。また、「ギヤブローチング」はZ軸動作とC軸割り出しを同期させたブローチ加工で、同様にISO8級の精度を実現する。工具はDMQP認定のホーン(HORN)製を中心に最適提案を行う。
両サイクルとも対話形式のガイダンスにより加工条件などを入力するだけでプログラム作成が可能で、現場での操作性向上にも寄与する。
これにより、従来のホブ加工やギヤスカイビングでは難しかった小径・深穴・段付き形状への対応が可能となり、加工の適用範囲が拡大。ターニング・ミーリングからギヤ加工までワンチャッキングで行えるため、段取り作業の削減と高精度化を両立する。
対応機種は「ギヤシェーピング」がNTXシリーズ、CTX TCシリーズのほか、5軸加工機DMU/DMC monoBLOCK、レーザ金属積層造形機LASERTEC 3000 DED hybridなど。「ギヤブローチング」はこれらに加えCLX TCシリーズやターニングセンタNLXシリーズ(FANUCまたは三菱電機CNC搭載機)にも対応する。
同社は60種類以上のテクノロジーサイクルを展開しており、複雑加工の自動化・効率化を通じて顧客の生産性向上に貢献していく方針。
コメントを投稿するにはログインしてください。