・低電流領域に対応した高精度・低コストの溶接制御、スプライス圧縮用途にも対応
ボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth):2026年3月20日
ボッシュ・レックスロスは、小型部品の精密溶接向けに最適化した抵抗溶接制御システム「PXC7100」を開発した。金属・電機業界におけるセンサーやバッテリー関連用途に加え、微細導体のスプライス圧縮用途での活用を見込む。
同システムは、微小電流領域での溶接に対応するコスト効率の高い制御装置で、マイクロストランドのスプライス圧縮、センサー接点形成、バッテリー溶接などに適用される。抵抗溶接は超音波溶接と異なり、被覆された導体の接合や圧縮にも対応できる点が特長で、防食目的でスズメッキされた電線を使用する電子機器分野などで重要な技術となる。
操作面では、ウェブベースのユーザーインターフェース「PRI-web」により直感的な操作が可能で、セットアップウィザードによって迅速な立ち上げを実現する。オプションの測定ガンデータモジュール「MGD(Measuring Gun Data Module)」を使用することで、溶接制御に必要な信号ケーブルをバスケーブル1本に集約し、配線工数を大幅に削減できる。
MGDモジュールは、加圧力、位置、電流、トランス情報などのアナログセンサーおよびプロセスデータを溶接ヘッド側でデジタル化し、WICバス(Weld Interface Controller)を介してリアルタイム(1kHz周期)で制御装置へ送信する。さらに、スケーリングデータやカウンター、機械データも同モジュール内に保存される。サーボ機能を内蔵しているため、電極制御に外部PLCや機械側のモーションロジックを必要としない点も特徴だ。
また、IoTコネクタによりプロセスデータの外部連携が可能で、品質保証や予知保全用途への活用を想定。通信プロトコルはMQTTおよびOPC UAに対応する。
■スプライス圧縮向けにパートナーと統合ソリューション
同社はパートナー企業との連携により、特殊溶接用途向けのソリューション開発も進めている。認定パートナーであるコンビテック(KombiTec)が提供する「KWZスプライス(KWZ splice)」は、スプライス圧縮ツール、PXC7100制御装置、空気圧機器、冷却システムを組み合わせた統合パッケージで、微細導体の圧縮工程に対応する。
同ツールは圧縮高さを監視する位置測定機構を内蔵し、溶接電流制御と組み合わせることで、停止条件や監視方法を定義可能。これにより、圧縮寸法を高い再現性で実現する。さらに、専用の圧縮モードにより圧縮レベルの可視化および記録が可能で、品質基準の達成状況を把握できる。
なお、より高出力用途では、同社の他のインバータシステムとの組み合わせにも対応する。
同社は同製品を、バッテリーショー(The Battery Show)展示会(ホール1、ブースC16)に出展する予定。
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