ボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth):2026年3月23日
ボッシュ・レックスロスは、防爆環境向けポートフォリオを拡充し、新型同期サーボモータ「MS2E」を投入した。ゾーン2(ガス)およびゾーン22(粉じん)向けに対応し、単一ケーブル技術の採用により設置やエンジニアリングの簡素化を実現する。国際認証の取得により、グローバル市場への対応力も強化した。
今回発表したMS2Eサーボモータは、爆発性雰囲気における自動化の簡素化を主眼に開発された製品で、設置・設計・立ち上げの各工程における負荷軽減に寄与する。特に、電力・エンコーダ・温度信号を1本で伝送するハイブリッド型の単一ケーブル技術を採用することで、配線工数や設置スペースを削減し、誤配線などのリスク低減にもつなげている。
同社のモーター事業責任者であるマルコ・メーリング(Marco Mehling)氏は、「爆発性雰囲気では安全性、効率性、国際認証が極めて重要となる。新しいExサーボモータによりエンジニアリングの複雑さを低減しつつ、世界規模での適用に向けた高い拡張性を実現する」と述べている。
MS2Eは、機器グループII・カテゴリ3に対応した防爆認証(Ex認証)を取得した同期サーボモータで、「安全増防爆(Ex ec)」および「外郭による防爆(Ex tc)」の着火防止方式を採用。6つのフレームサイズをラインアップし、最大トルク360Nm、定格トルクの最大4倍の過負荷容量を実現するなど、高出力密度を特徴とする。
また、単回転(シングルターン)および多回転(マルチターン)に対応する高分解能デジタルエンコーダを搭載し、SIL2/PL dに準拠した機能安全にも対応。モータデータメモリを内蔵し、ドライブシステム「ctrlXドライブ(ctrlX DRIVE)」とのプラグアンドプレイによる迅速な立ち上げが可能となっている。
さらに、新たに投入されたタイプAは、ATEX、UKCA、IECEx、CCC Exといった国際規格に対応し、世界各国での使用を容易にした。
一方、より厳しい防爆環境に向けては、耐圧防爆構造を採用した「MKE」モータシリーズを展開。ゾーン1・2(ガス)およびゾーン21・22(粉じん)に対応し、ATEXやKCS認証に加え、オプションでUL/CSA、さらにCCC Exにも対応することで、過酷な環境下での用途に適応する。
これらMS2EおよびMKEの各Exモータは、同社の自動化プラットフォーム「ctrlXオートメーション(ctrlX AUTOMATION)」に完全統合されている。これにより、設計から設置、立ち上げまで一貫したエンジニアリングが可能となり、防爆エリアにおけるシステムの高性能化と複雑性低減、統一アーキテクチャの構築を支援する。
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