・大型船対応能力を大幅強化、2027年稼働へ
コネクレーンズ(Konecranes):2026年3月23日
コネクレーンズ(Konecranes)は3月23日、チリ北部のターミナル運営会社ターミナル・プエルト・アリカ(Terminal Puerto Arica S.A.、TPA)から、第6世代のモバイルハーバークレーン「ゴットワルド(Gottwald)ESP.10」2基を受注したと発表した。受注は2026年第1四半期に計上され、2027年1月までの稼働開始を予定する。
アリカ港はチリ北部におけるコンテナおよび貨物物流の要衝であり、ペルーやボリビア向け輸送のハブとして重要な役割を担う。TPAは約20年前に第4世代のコネクレーンズ・ゴットワルド製モバイルハーバークレーン2基を導入し、その後第5世代機を追加するなど、段階的に設備投資を進めてきた。TPAは中南米の大手港湾運営会社ネルツメ・ポーツ(Neltume Ports)の一員であり、同グループは複数拠点で同社製クレーンを採用している。
今回導入される第6世代ESP.10は、最大アウトリーチ64メートルを有し、最大22列のコンテナ船への対応が可能。最大125トンの吊上能力により、重量物やバルク貨物の取り扱いにも対応する。
TPAのカミロ・ホベット(Camilo Jobet)CEOは「当社の投資戦略は常に大型船対応能力の強化と、多様な貨物への柔軟な対応の両立に重点を置いてきた。コネクレーンズの機器は長年にわたり高い信頼性を発揮しており、次の成長段階に向けた最適な設備構成の選定において同社の技術力が重要な役割を果たしている」とコメントした。
新たに導入される2基はいずれも大型コンテナ船への対応を可能とするロングタワー延長仕様を採用。フック下の吊具は回転式を含む各種スプレッダや電動油圧式グラブへの迅速な交換が可能で、コンテナからバルクまで多様な荷役に対応する。また、各クレーンにはディーゼル発電機を2基搭載し、単機・双機運転の切替と冗長性を確保している。
コネクレーンズの港湾ソリューション部門リージョナルセールスマネージャーであるアルフレド・カニバーノ(Alfredo Cañibano)氏は「20年以上にわたる協力関係の中で、TPAの荷役能力強化を継続的に支援してきた。今回の第6世代最大モデルESP.10の導入は、さらなる大型コンテナ船への対応に向けた同ターミナルの取り組みを示すものだ」と述べた。
コネクレーンズはマテリアルハンドリング分野の世界的リーディング企業で、デジタル化や技術革新への投資を通じて効率的な物流と脱炭素化の推進に取り組んでいる。2025年の売上高は42億ユーロで、世界50カ国以上に約1万6500人の従業員を擁する。ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。
コメントを投稿するにはログインしてください。