・高圧ポンプを電動化し、建設現場の脱炭素と省力化を両立
極東開発工業は3月19日、建設現場のカーボンニュートラル推進と生産性向上を目的とした電動定置式コンクリートポンプ「ピストンクリート PT110-20M」を開発し、4月1日から発売すると発表した。 同社が培ってきた高圧大容量ポンプ技術に電動駆動とIoTを組み合わせた、次世代の定置式高圧ポンプとして位置付ける。
新機種は、従来のコンクリートポンプ車で用いてきたディーゼルエンジン駆動から電動モータ駆動へと切り替えることで、排気ガスを出さず現場の脱炭素化に寄与するのが最大の特徴だ。 電動化により騒音も低減し、既存機「ピストンクリート PY135-28-H」と比べて3dB以上の低騒音を実現、周辺環境および作業環境への負荷軽減を図った。
吐出性能は、実績のある「PY135-28-H」の高圧大容量ポンプユニットをベースに高圧電動化を図り、最大吐出圧16.0MPa(高圧圧送時)、最大吐出量109㎥/h(標準圧送時)を確保した。 同社によると、既存機に比べ吐出性能は約20%向上しており、高層建築や長距離圧送など厳しい施工条件下でも安定したコンクリート圧送が可能だという。
省エネ面では、インバータ制御により吐出量を最適化し、電力消費を抑制する仕組みを採用した。 さらに、電動モータと油圧メインポンプを2基並列で搭載し、片側駆動のみで作業する省エネモードを標準装備することで、現場の負荷や条件に応じた効率運転を可能としている。
IoT対応も強化した。特装車向けに展開している同社独自の稼働データ管理支援システム「K-DaSS IoT(Kyokuto Data Sharing Service)」に対応し、稼働状況や運転データの収集・蓄積が行える。 これにより、施工管理の高度化・効率化や予防保全を支援し、建設工事全体のICT化ならびに国土交通省が推進する「i-Construction 2.0」への対応を後押しする考え。
希望小売価格(税抜)は1億2,400万円で、販売目標は年間5台としている。 同社は「環境性能と施工効率の両立を図る製品開発を通じ、建設業界の持続的発展とカーボンニュートラル社会の実現に貢献していく」としており、SDGsを支援する姿勢も打ち出している。
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