新明和工業、業界初のエアロゾルガス消火設備を機械式駐車設備に導入

・安全性と環境性能を両立する新防災ソリューションを検証

新明和工業は3月24日、ヤマトプロテックが開発したエアロゾルガス消火設備「ケースモークガス(K/SMOKE GAS)」を、自社ビル内の機械式駐車設備に導入したと発表した。同設備の機械式駐車設備への導入は業界初となる。総務省の大臣認定(ルートC)を取得した新技術を採用し、安全性向上と環境負荷低減の両立を図る。

国内の機械式駐車設備では、従来、消防法に基づくガス系消火設備の設置が一般的であるが、消火剤の誤放出による事故リスクや環境負荷の高さが課題となっていた。こうした背景から、安全性と環境性能を兼ね備えた代替技術へのニーズが高まっている。

今回導入した「ケースモークガス(K/SMOKE GAS)」は、ヤマトプロテックが開発したエアロゾル型消火設備で、有害ガスを発生せず、地球温暖化係数およびオゾン破壊係数がともにゼロという環境性能を備える。また高い消火能力を有し、2025年12月11日にはエアロゾルガス消火設備として初めて消防法第17条第3項に基づく総務大臣認定(ルートC)を取得している。

新明和工業は大型機械式駐車設備で高いシェアを持つメーカーであり、今回の先行導入により、次世代防災ソリューションの普及促進と建築分野への展開を見据える。

新設備は、東京都台東区の「新明和上野ビル」に設置されたエレベータ方式駐車設備「エレパーク」に導入され、試験運用およびショールームとして活用する。ボンベを必要としない構造のため、従来必要だったボンベ室や配管スペースが不要となり、建物の有効活用にも寄与する。

今後はヤマトプロテックと連携し、消火剤放出後の車両や機械装置、電装品への影響評価をはじめ、コストや施工性などについて実証を進める方針。新明和工業は、機械式駐車設備の安全性・利便性向上に向け、付帯設備を含めた製品品質の高度化を進めるとしている。

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