ファナックは3月24日、米国子会社ファナックアメリカコーポレーション(FANUC America Corporation)がミシガン州に新たな用地を取得し、ロボット生産を視野に入れた工場および物流センターを建設すると発表した。投資額は9,000万ドル(約143億円)で、北米における生産・供給体制の強化を図る。
新施設は延床面積84万平方フィート(約7.8万㎡)で、2027年末の完成を予定。将来的なロボット生産能力の拡張を見据えた設計とし、AIを活用した自動化ソリューションの需要拡大に対応する。具体的には、フィジカルAIやバーチャルコミッショニング、デジタルツインといった先進技術を背景に高まるニーズに応え、最先端のエンジニアリングと生産技術を導入する。
ファナックアメリカは1986年にミシガン州ロチェスターヒルズに本社を設立し、北米・南米においてCNCやロボットの販売、技術サポート、サービスを展開してきた。加えて、40年以上にわたり塗装用ロボットの生産を手掛けており、今回の投資は同社の生産基盤をさらに強化するものとなる。
同社は2019年以降、複数の新施設に総額約3億ドルを投資しており、今回の計画を含めると米国内の拠点面積は300万平方フィート(約27.9万㎡)に拡大。700人以上の雇用創出にもつながる見通しだ。
ファナックアメリカのマイケル・J・チコ社長兼CEOは、「今回の投資により米国でのプレゼンスを高め、顧客ニーズへの対応力を一層強化する。自動化による競争力維持が求められる産業を支援するとともに、トレーニングサービスの拡充を通じて米国の再工業化を後押しする」とコメントした。
ファナックアメリカは、ロボットおよびロボットシステムの開発・製造・販売・保守に加え、CNCシステムやロボドリルの販売・サービスを手掛ける。今回の投資は、北米市場における自動化需要の取り込みと供給体制の高度化に向けた重要な布石となる。
■プロジェクト概要
所在地:米国ミシガン州
投資額:9,000万ドル(約143億円)
施設内容:ロボット生産を視野に入れた工場および物流センター
延床面積:84万平方フィート(約7.8万㎡)
完成予定:2027年末
目的:北米におけるロボット生産能力および供給体制の強化、AI活用自動化需要への対応