パワーエックス、本社工場「Power Base」に大型蓄電システム製造ライン増設

・北海道新工場と合わせて3拠点体制、2030年に年産7.5GWh目指す

パワーエックス(岡山県玉野市)は3月23 日、2月27日の執行役会で、岡山県玉野市の本社工場「Power Base」に大型蓄電システム「Mega Power 2500」の専用製造ラインを増設することを正式に決議したと発表した。併せて同日、北海道苫小牧市に新工場「Power Base Hokkaido」の建設も決定しており、既存の玉野市内提携工場と合わせた3拠点体制で国内製造を大幅に強化する。
同社はこれにより、2030年に年間生産能力7.5GWh(蓄電システム換算)の体制構築を目指す方針を明確化した。急速に拡大する再生可能エネルギー導入やEV普及に伴う蓄電需要に対応し、日本国内のエネルギー自給率向上に貢献する姿勢を鮮明にしている。

本社工場は中型蓄電システムおよび蓄電池型超急速EV充電システムの製造を主力としてきたが、今回新たに10ftコンテナ型の大型システム「Mega Power 2500」を加える。増設ラインの生産能力は年間800台(約2GWh)規模で、既存設備を最大限活用した効率的な拡張となる。本社工場はマザー工場として製造技術と品質管理の中核を担い、新設の北海道工場とともに複数拠点化による供給レジリエンスの強化も図る計画。

設備投資総額は20億円。資金は自己資金と長期借入金を組み合わせ、2026年3月に着工し、2027年1月の稼働開始を目指す。なお、第二製造棟の建設は2030年以降のさらなる増産を視野に入れている。

■今後の業績影響と戦略的意義

2026年12月期の連結業績への影響は軽微と見込まれるものの、中長期的には企業価値向上に大きく寄与すると同社は強調する。生産能力の推移は2026年の1.2GWhから段階的に拡大し、2030年に7.5GWhへ到達する見通し。

■ 本社工場「Power Base」製造ライン増設 概要

所在地:岡山県玉野市田井6-9-1
製造品目:大型蓄電システム「Mega Power 2500」(10 ftコンテナ型)
生産能力:年間800台(約2 GWh)
稼働開始:2027年1月(予定)
総事業費:20億円

※本製造ラインは、既存設備を活用して増設。検討中の第二製造棟は2030年以降の稼働を想定している。上記は設計・計画の進捗に伴い、変更となる可能性がある。

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