コマツ子会社KELK、未利用熱活用の故障予兆検知システムで「ものづくり日本大賞」優秀賞を受賞

コマツは3月24日、同社の100%子会社であるKELK(神奈川県平塚市)が、第10回ものづくり日本大賞(製品・技術開発部門)において優秀賞を受賞したと発表した。受賞対象は、熱電発電を活用したメンテナンスフリーIoTとオンプレミス解析を組み合わせた「世界初」の故障予兆検知システムの実用化。

同賞は、製造業を支える人材の意欲向上と社会的認知の向上を目的に2005年に創設され、経済産業省、文部科学省、厚生労働省、国土交通省の連携により3年ごとに実施されている。製品・技術開発部門では、革新的な製品や部品、素材の開発・実用化を通じて新たな付加価値を創出した個人・グループを表彰する。

今回評価されたシステムは、設備から発生する未利用熱を電源として活用する環境発電型IoTデバイスと、大量データをローカルPC上で高速処理する解析ソフトを組み合わせたもの。外部電源工事や電池交換が困難な現場でも長期間の安定稼働を実現し、設備の微細な変化を捉えることで故障の予兆検知を可能にした。

同システムはすでにコマツの粟津工場、小山工場をはじめ、日本製鉄など複数の製造拠点で導入が進んでおり、設備稼働の安定化と保全業務の効率化に寄与している。

国内では一次エネルギーの約6~7割が未利用熱として放出されているとされる中、KELKは熱電半導体分野の技術を背景に、未利用エネルギーの活用と設備の長寿命化を両立するソリューションを展開。製造現場における省エネルギー化とCO₂排出削減への貢献を図る。

なお、表彰の伝達式は関東経済産業局により執り行われた。

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