徐工機械と中工国際、戦略的包括協定を締結

・「一帯一路」推進と中国製造業の海外展開加速に向け、両社が合力

徐工集団工程機械(XCMG):2026年3月14日

中国の建設機械大手、徐工集団工程機械(XCMG、証券コード:000425.SZ)の中核子会社である徐工機械は2026年3月12日、国際エンジニアリング・コントラクター大手の中国国際工程(中工国際)との間で戦略的協力協定に署名した。調印式は徐工本社(江蘇省徐州市)にて執り行われ、両社の最高幹部が出席した。

■ 調印式の概要
調印式には、中工国際の王博党委書記・会長、李海欣党委副書記・総経理(中国中元党委書記・会長兼任)、劉生承党委委員・副総経理が出席。徐工側からは、徐工集団・徐工機械の楊東升会長・党委書記、陸川社長・党委副書記、蒋明忠副社長ほか関係幹部が列席し、両社トップが直接協定書に署名した。

調印後、中工国際一行は徐工の主要生産拠点を視察。重機・掘削機・鉱山機械・動力システム・農業機械・土工機械の各事業部を巡り、同グループの製品競争力と製造能力を直接確認した。

■ 協定の主な内容と方向性
協定は「誠実な協力・法令遵守・相互利益・協調発展」を基本原則として掲げる。具体的な連携分野として以下の3点が軸として示された。

① 世界級先進産業クラスターの計画・建設
② 国際業界標準の策定プロセスへの参画
③ 海外事業の共同開拓・協調拡大

両社は多層的・全方位的な協力関係を構築し、資源の相互補完と共同発展を目指す方針。今回の戦略協定締結を、単なる覚書にとどまらない「重要な節目」と位置づけており、具体的な事業連携が速やかに進展するとみられる。

■ 両社のこれまでの協力実績
徐工と中工国際の間には以前から緊密な協力関係があり、徐工の建設機械パッケージソリューション(成套化施工ソリューション)は中工国際が世界各地で手がける重点プロジェクトに広く採用されてきた。今回の戦略協定はその実績を踏まえたものであり、協力領域・協力水準をさらに高い段階へと引き上げる狙いがある。両社は、中国製造業がグローバル市場でさらなる存在感を示すための新たな推進力になると強調している。

■ 中工国際とは
中工国際(中国機械工業集団国際工程)およびそのグループ会社は、中国の改革開放後に最も早く海外展開を果たした「国家チーム」の一員であり、中国機械工業における先駆的な計画・設計・建設の担い手として知られる。「一体両翼」(本業+国内外二本柱)の発展モデルのもと、国内外両市場が相互に支え合う「デュアルサーキュレーション」体制を構築。これまでに世界五大陸70か国以上で100件超のターンキー総合請負プロジェクトを完工している。

■ 徐工機械(XCMG)について
徐工集団工程機械(XCMG)は1943年創業、深圳証券取引所上場(000425.SZ)の総合建設・産業機械メーカー。クレーン・掘削機・道路機械・コンクリート機械・高所作業車・鉱山機械など幅広い製品群を擁し、世界市場でのプレゼンス拡大を積極的に推進している。近年はスマート建機・電動化製品の開発にも注力しており、「中国製造」を代表するグローバルブランドとしての地位を確立しつつある。

■ 今後の見通し
今回の戦略提携は、「一帯一路」構想に基づくインフラ需要の旺盛な新興・途上国市場において、設計・建設から機械調達・運用まで一体的なサービスを提供できる強力な連合体の誕生を意味する。中国の機械・建設分野における代表的な2社が資源と知見を結集することで、海外案件の受注力・実行力は一段と高まる見込みだ。業界では、この提携が今後の国際入札や大型インフラ案件における競争力強化に直結するとの見方が広がっている。

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