川崎重工とJFEエンジニアリング、坂出LNG基地の大型増強工事を受注、18万kLタンク新設で四国のガス供給体制を強化

川崎重工業 JFEエンジニアリング(東京都千代田区)は3月23日、共同企業体(JV)として、坂出LNG(香川県坂出市)から「坂出LNG基地 LNGタンク他増設工事」を受注したと発表した。天然ガス需要の拡大を背景に、同基地の貯蔵能力増強と受入・供給体制の強化を図る大型プロジェクトとなる。

本工事は、四国電力が計画する坂出発電所5号機の建設や、産業分野における燃料のLNG転換の進展に伴い、今後の天然ガス需要増加を見据えて実施されるもの。坂出LNGは、より柔軟なLNG受入体制の構築と安定供給の確保を目的に設備増強に踏み切る。

計画では、坂出LNG基地構内に18万kLの地上PC(プレストレストコンクリート)式LNGタンク1基を新設するほか、処理能力50t/hのLNG気化器など、天然ガス供給設備一式を増設する。気化設備は2029年度、LNGタンクは2031年度の運転開始を予定している。

役割分担としては、川崎重工がLNGタンクの建設を担当し、JFEエンジニアリングがプラント設備および土木建築工事を担う。両社はこれまでに坂出LNG基地の建設にも携わっており、その際に蓄積した知見と実績が今回の受注につながった。

川崎重工は国内外で70基以上の低温タンク建設実績を有し、JFEエンジニアリングもLNG受入基地の建設・増設で国内トップクラスの実績を持つ。こうした技術力と施工経験の組み合わせにより、同プロジェクトの遂行を図る。

坂出LNGは四国電力(70%)、コスモ石油(20%)、四国ガス(10%)が出資する会社で、四国地域のエネルギー供給インフラの中核を担う。今回の増強により、電力用途に加え産業用途でのガス需要拡大にも対応する体制を整える。

川崎重工およびJFEエンジニアリングは、今回の設備増強を通じて、天然ガスの安定供給を支えるとともに、カーボンニュートラル社会に向けたエネルギートランジションの進展に貢献していく考えだ。

■プロジェクト概要
事業者:坂出LNG(出資比率:四国電力70%、コスモ石油20%、四国ガス10%)
受注者:坂出LNG基地 LNGタンク増設工事共同企業体(JFEエンジニアリング、川崎重工業)
建設地:香川県坂出市番の州緑町
設備概要:地上PC式LNGタンク(18万kL)/LNG気化器(50t/h)/天然ガス供給設備一式
運転開始:気化設備等=2029年度予定/LNGタンク=2031年度予定

ニュースリリース(川崎重工業)

ニュースリリース(JFEエンジニアリング)