住友重機械、PETボトルプリフォーム中規模生産向け射出成形機「SP300」発売

・電動化と一括提案で効率化と省エネを両立

住友重機械工業は3月19日、PETボトル用プリフォームの中規模生産に対応する新型射出成形機「SP300」の販売を開始したと発表した。既存の「SE-EV-S-HD PET仕様」「SP500E」と合わせたラインアップ拡充により、生産規模や用途に応じた最適提案を強化する。

新製品「SP300」は型締力3,000kN、48~72個取りに対応するスクリュプリプラ式を採用。中規模帯の需要に対応しつつ、高い成形安定性と省エネ性能を両立した点が特徴となる。

成形性能では、同社主力機「SE-EV-S」の機構を継承しつつ、「SP500E」と同一のPET専用スクリュを採用。ハイサイクル成形や再生PET材使用時でも安定した品質を確保する。独自のダブルセンタープレスプラテンにより、型締力を金型全体に均一に伝達し、多数個取り時に発生しやすいバリなどの不良を抑制する。

省エネ面では、各装置に電動方式を採用。型締装置は必要動作時のみエネルギーを消費する電動駆動とし、射出装置はサーボモータ駆動ポンプによるアキュムレータ制御を採用した。これにより従来のハイブリッド機に比べて消費電力削減が期待できる。油圧・ハイブリッド機における同方式の採用は同機が初で、省エネ技術の中核と位置付ける。

また、同社は設備導入から稼働後までを支援するシステム提案も強化する。国内製の専用金型と取出機を組み合わせた一括提案により、立上げ工数の削減と早期稼働を実現。稼働後も国内体制による部品供給、保守サービス、技術サポートを提供する。

専用金型「SP-Evoシリーズ」は、ホットランナの温度制御点数を増やすことで長時間運転時の炭化や重量ばらつきを抑制し、多品種生産にも対応。取出機はスター精機と共同開発した「PZ-2200」を用意し、水冷テイクオフプレートと内部冷却機能により高温状態での取り出しを可能とし、成形サイクル短縮に寄与する。

同社は今回の新機種投入により、PETボトルプリフォーム成形分野でのラインアップを強し、省エネと生産効率向上を両立するソリューション提案を加速する方針だ。

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