・電動化・自動化建機の導入を加速
三一(SANY):2026年3月23日
三一集団は3月23日、持続可能な建設ソリューション大手のホルシム(Holcim)と、電動化および自動化建設機械の導入拡大に向けた基本合意書(LOI)を中国・広州で締結した。今後5年間で総額1億スイスフラン(約201億円、201円換算)の調達枠組みを設定し、建設分野のグリーン化と知能化を加速する。
調印式には、三一集団の董事である彭松(Peng Song)氏、ホルシムのオペレーションエクセレンス・戦略部門プレジデントのラム・ムトゥ(Ram Muthu)氏らが出席。産業の脱炭素化に向けた重要な節目となる提携と位置付けた。
今回の合意に基づき、三一集団は今後3年間で電動建機100台を供給するほか、今後2年間で自律走行型の鉱山ダンプトラック20台をホルシムのグローバル拠点に展開する。両社の協業は2019年に開始しており、三一の低炭素技術とホルシムの成長戦略「ネクストジェン・グロース2030(NextGen Growth 2030)」を軸に連携を深化させる。
これまで欧州や中南米で実施された実証プロジェクトでは、三一の油圧ショベル「SY500H」や電動機群が投入され、経済性や総保有コスト(TCO)の優位性が確認された。ラム・ムトゥ氏は「実運用で電動機の経済合理性が十分に検証されており、ネットゼロに向けた移行を加速する自信につながった」とコメントしている。
さらに三一は、IoTを活用した車両管理システムや自動運転技術、自動配車システムなどを組み合わせ、ホルシムの現場における高効率・自律運用を支援する。これにより安全性向上と環境負荷低減の両立を図る。
三一は「グローバル化・デジタル化・脱炭素化」を柱とする「三大トランスフォーメーション」を掲げており、彭松氏は「ホルシムとの連携により、中国のハイエンド機械が世界の持続可能な建設分野をリードできることを示す」と強調した。
ホルシムは2025年に43市場で売上高157億スイスフランを計上しており、今回の提携は建設業界における大規模な脱炭素化と技術革新を後押しする取り組みとなる。
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