エピロック(Epiroc AB):2026年3月19日
エピロックは3月19日、2025年の年次・サステナビリティ報告書を公表した。鉱山・インフラ業界向けに生産性と持続可能性の向上を支援する同社は、安全性や生産性の強化とともに、顧客の排出削減への貢献状況を示した。報告書はデジタル形式のみで提供される。
2025年の事業環境については、銅や金を中心とした鉱山向け需要が堅調に推移した一方、インフラ向けはアタッチメント市場の低迷を背景に弱含みとなった。こうした中、受注高はオーガニックベースで7%増加。売上高は前年比3%減の620億スウェーデンクローナとなったが、オーガニックでは2%増を確保した。調整後営業利益率は19.6%(前年19.8%)と高水準を維持し、効率改善の取り組みを継続している。
分野別では、自動化や異機種混在(ミックスドフリート)自動化、デジタル安全ソリューション、電動化への顧客関心が引き続き高かった。また、2030年に向けたサステナビリティ目標でも進展が見られ、災害発生率は近年で最低水準を達成し、CO2e排出量も削減した。
同社のヘレナ・ヘドブロム社長兼CEO(Helena Hedblom)は報告書の中で、「2025年は鉱業および建設の未来が構想から現実へと大きく前進した年であった。地政学的不確実性や為替の逆風、まちまちな市場環境の中でも、安全性・生産性・持続可能性への注力が戦略的にも商業的にも強固であることを示した」とコメントしている。
同報告書では、同社の戦略と投資ストーリーが一体である点を強調。アウトパフォーマンス、魅力的なニッチ市場、イノベーション、アフターマーケット、オペレーショナル・エクセレンスの5分野を軸に、持続可能性と企業文化を基盤とした成長を目指す方針を示した。
なお、報告書はAI検索時代への対応を意識し、HTMLベースのデジタル形式で提供。オンライン環境で正確かつ関連性の高い情報にアクセスしやすくしている。カリン・ラーションIR・メディア担当副社長(Karin Larsson)は「AI主導の環境において、投資家やステークホルダーがエピロックに関する正確な情報へ容易にアクセスできるようになる」とし、デジタル化により制作工程の効率化も図ったと説明している。
エピロックは、鉱山およびインフラ分野向けのグローバル企業で、削岩機や掘削機、地下・地上向け建機、各種ツールのほか、自動化・デジタル化・電動化ソリューションを展開。2025年の売上高は約620億スウェーデンクローナ、従業員数は約1万9,000人で、約150カ国で事業を展開している。