日立建機、マイニング分野のオープンイノベーション加速

・スタートアップ10社を選定し4月に豪州でピッチ開催

日立建機は3月19日、スタートアップとの協創プロジェクト「LANDCROS Innovation Studios Mining Challenge」において、応募135社の中からピッチイベントに参加する10社を選定したと発表した。4月16日にオーストラリア・ブリスベンで開催するピッチイベントで提案を競い、最終的に3社を優勝企業として選出し、同社グループとの協業を検討する。

同プロジェクトは、マイニング分野の課題解決に向けたオープンイノベーションの取り組み。ピッチイベントにはスタートアップ企業のほか、ベンチャーキャピタル、業界関係者、州政府関係者など約100人が参加し、交流と協業機会の創出を図る。イベント前日には、日立建機オーストラリア(Hitachi Construction Machinery (Australia) Pty Ltd.)のブリスベン・ウェイコール拠点で、鉱山機械の見学を行うプレイベントも実施し、相互理解を深める。

今回選定された10社は、「よりスマートな機械(SMARTER MACHINES)」「よりスマートな鉱山現場(SMARTER MINE SITES)」「低環境負荷・持続可能な採掘(LOW IMPACT & SUSTAINABLE MINING)」の3テーマに基づき提案を行う。

「SMARTER MACHINES」では、リジッドロボティクス(Rigid Robotics)が油圧ショベルの掘削操作をAIで解析し自律化をめざす技術、ディグロボティクス(Dig Robotics)が掘削サイクルを最適化するAIプラットフォームなどを提案。フォッサシステムズ(FOSSA Systems)は低消費電力の衛星IoTによる車両追跡、ゲッコー(GECCO)は鉱山向けの堅牢なエッジコンピューティングを提示する。

「SMARTER MINE SITES」では、インテリセンス(IntelliSense.io)がAIによるプロセス最適化で金属回収率向上を図るほか、エヌツイスト(NTWIST)が鉱山から製錬までの意思決定を最適化するAI基盤、ストレイオス(Strayos)がビジュアルAIによる生産性向上ソリューションを提案する。

「LOW IMPACT & SUSTAINABLE MINING」では、ウィーファイナー(Weeefiner)がプロセス水から金属を回収する水処理技術、クリアカーボン(Clear Carbon)が排出量管理プラットフォーム、コスモスセーブエナジー(COSMOS Save Energy)が超大型ダンプの燃料消費削減技術をそれぞれ提示する。

執行役常務マイニングビジネスユニット長の福西栄治氏は、「LANDCROSの“O”はOpenを意味する。スタートアップを含む社外パートナーと新たな価値を協創し、共に発展したいとの思いを込めた。今回の取り組みを通じて、マイニング業界の課題解決と発展に貢献していく」とコメントした。

同取り組みは、英アクセラレーターのファウンダーズファクトリー(Founders Factory Ltd.)と共同で実施。日立建機が展開する協創基盤「LANDCROS Innovation Studios」の代表的プロジェクトとして位置付ける。

日立建機は、露天掘り鉱山向けに採掘から選鉱までをカバーする「Pit to Plant」領域で事業を拡大しており、運行管理やデータ分析、耐摩耗部品、再生・サービスまで含めた総合ソリューションを強みとする。今回のスタートアップ連携を通じ、マイニング分野における革新的ソリューションの創出を一段と加速させる。

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