ボルボCE、ロックバック事業を閉鎖、コスト上昇と貿易環境悪化で収益性悪化

ボルボCE(Volvo Construction Equipment):2026年3月17日

ボルボCEは3月17日、アーティキュレートダンプトラック(ADT)を手がけるロックバック(Rokbak)事業を閉鎖すると発表した。長期的な戦略転換の一環として、採算性の悪化が続く同事業から撤退し、他の運搬機ソリューションへ経営資源を集中する。

 ロックバックは、旧テレックス・トラックス(Terex Trucks)を前身とし、40年以上にわたりオフハイウェイ向けADTを世界に供給してきた。しかし近年は、運営コストやサプライチェーンコストの上昇に加え、米国関税を含む世界的な貿易環境の変化が業績を圧迫。収益確保が困難となり、事業継続は困難と判断した。

 一方で同社は、既存のロックバック顧客に対するアフターサービスを継続する方針を強調。段階的な事業終了プロセスにおいても、部品供給やサービス支援を含めた包括的なサポートを提供するとしている。

 メルケル・イェルンベリ社長(Melker Jernberg)は「これまでロックバックを支えてきた顧客、ディーラー、従業員、パートナーに深く感謝する。今後も顧客とパートナーへの責任を果たし、継続的な支援を提供することが最優先事項だ」とコメントした。

 スコットランド・マザーウェル工場(Motherwell Facility)については、今後もボルボのリジッドダンプトラックの設計・製造拠点として存続し、次世代製品の開発拠点としての役割を担う。ボルボCEは今後、革新的な運搬ソリューションの開発・投入に注力する。

 なお、本件は労使協議プロセスを経て最終決定される予定で、2026年第3四半期までの完了を見込む。影響を受ける従業員に対しては、労働組合や政府当局と連携し、円滑な移行支援を行う方針である。

ニュースリリース