・廃校活用の地方創生モデルをさらに加速、「地域との共創」でAIインフラと人材育成を両立
秋田県は3月12日、ハイレゾ(東京都新宿区)が、旧払戸小学校跡地に新設するGPU専用データセンターを誘致すると発表した。2027年8月の操業開始を予定しており、国内最大級のGPUクラウドサービス「GPUSOROBA」を提供する同社の地方展開として注目を集めている。
ハイレゾは、日本最大規模のGPU専用データセンターを複数拠点で運営するAIインフラ専門企業。香川県高松市・綾川町、佐賀県玄海町、石川県志賀町に既存施設を構え、廃校や遊休施設を活用したデータセンターは「地方創生のモデルケース」として自治体から高い評価を得てきた。主要事業は、次世代AI開発に不可欠なGPU計算資源の提供。大手企業、電力会社、国立研究機関との強固なパートナーシップを背景に、安定供給体制を構築している。
同社の企業理念「地域との共創」の下、自治体・教育機関・地場企業との連携を積極的に推進。地域課題解決と次世代IT人材育成にも注力しており、今回の男鹿市進出もその一環。誘致の経緯について、男鹿市側は「データセンターの新たな地方拠点を探していた同社の理念と、男鹿市の地域づくり方針が完全に一致した」と説明。国の「デジタルインフラ強靭化事業」への採択を契機に、相互信頼が深まり、旧払戸小学校への進出が決定した。
進出計画は単なるデータセンター設置にとどまらない。GPUクラウドサービスの提供に加え、地域課題解決やIT人材育成プログラムの展開を併せて実施する予定だ。これにより、男鹿市は「AIを活用した地方活性化」の先進事例として、さらに注目されることになる。
男鹿市払戸地区は、秋田県北部に位置し、交通網も整備されている(リリースの地図参照)。用地15,232㎡、建物1,211㎡を活用した施設規模で、操業開始時は5名、将来的には10名体制での運営を計画。ハイレゾ本社(112名規模)との連携により、技術・運用面のサポートも万全。
AIインフラ需要が爆発的に拡大する中、廃校活用による低コスト・高セキュリティな地方データセンターは、電力コストや環境負荷低減の観点からも業界のトレンドとなっている。ハイレゾの男鹿進出は、まさにその象徴的事例と言えそう。
■計画概要
- 立地方式:分拠点・支店方式
- 業種:データセンター業
- 立地場所:男鹿市払戸字渡部97(男鹿市旧払戸小学校)
- 事業内容:GPU専用データセンターの運営、GPUクラウドサービス「GPUSOROBA」の提供
- 規模:用地15,232㎡/建物1,211㎡
- 操業開始時期:2027年8月
- 人員:操業時5名/将来計画10名
- 企業概要:株式会社ハイレゾ(本社:東京都新宿区市谷田町三丁目24番1号、設立:2007年12月、従業員:112名(2026年2月時点))