コマツは3月17日、スウェーデンの林業機械メーカーであるマルワ・フォレスト(Malwa Forest AB)を買収すると発表した。100%子会社のコマツフォレストを通じて取得するもので、2026年4月1日のクロージングを予定する。
今回の買収により、同社はこれまで手薄としていた間伐作業向けの軽量・小型CTL(Cut to length:長さに合わせてカット)林業機械分野に本格参入し、製品ラインアップの拡充とグローバル展開の強化を図る。なお、連結業績への影響は軽微としている。
林業分野では、樹木の成長過程において適切な間伐が不可欠である一方、作業時の根系損傷が生育に悪影響を及ぼす課題がある。特に北欧地域では、温暖化の影響による融雪や豪雨で土壌が軟弱化する期間が長期化しており、地面や樹木へのダメージを抑えつつ効率的に作業できる機械への需要が高まっている。
Malwa Forestは、こうしたニーズに対応する専業メーカーで、間伐作業に適した軽量・小型のタイヤ式ハーベスターやフォワーダーを展開。優れた小回り性と低接地圧により、軟弱地盤でも環境負荷を抑えた作業が可能な点を強みとする。
コマツは今回の買収により、同社の技術と製品群を取り込み、従来の大型機中心のラインアップに加えて、小型機から大型機までを網羅する体制を構築。自社の販売・サービス網とのシナジーを通じて市場展開を加速する。
これにより、土壌にやさしい小型機から高効率な大型機まで、林業の機械化ニーズに対する提案力を強化し、植林から伐採・搬出に至る循環型林業プロセス全体での価値創造を進める方針だ。
※CTL(Cut to length): 欧州などで一般的な林業の工法。森林内で立木の伐倒と枝払い・玉切りを行い、長さをそろえて丸太を搬出する方式。
■Malwa Forestの概要
会社名:マルワ・フォレスト(Malwa Forest AB)
所在地:スウェーデン・ヒスナ
設立:2009年
代表者:Magnus Wallin
事業内容:間伐向けタイヤ式CTL林業機械の開発・製造・販売など
コマツの林業機械事業について(2024年12月:説明会資料)
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